
11月30日(日)の放送は「村上RADIO〜口笛吹きがんばる〜」をオンエア。今回、村上DJが選んだのは、「口笛」の音色が入っている楽曲です。「口笛吹きがんばる」――そんな曲たちを、村上DJが独自の視点でセレクトしました。
この記事では、中盤4曲について語ったパートを紹介します。
「村上RADIO」
◆Gary McFarland「And I Love Her」
◆The Lovin' Spoonful「Daydream」
ジャズ・ヴァイブラフォン奏者、ゲイリー・マクファーランドのグループが、ボサノヴァのリズムに乗せて演奏する、レノン=マッカトニーの名曲「And I Love Her」。これはほぼ全編に口笛がフィーチャーされています。当時のマクファーランドのバンドには渡辺貞夫さんが入っていたのですが、このレコードの録音のときにはいなかったみたいですね。貞夫さんと話していたとき、マクファーランドの話になったのですが、「あいつはいい奴だったな」みたいな感じで懐かしがっておられました。マクファーランド、若くして亡くなりました。
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それからもう1曲、続けて聴いてください。
ラヴィン・スプーンフル(The Lovin' Spoonful)の歌うDay Dream、1966年のヒット曲ですね。ジョン・セバスチャンの作った素敵な曲です。このちょっと浮世離れした独特のレイジーなフィーリングは、ラヴィン・スプーンフルならではのものです。曲の途中でかなり素朴な口笛が入ります。誰かはわかりませんが、きっとバンドの誰かが吹いているんでしょうね。
それでは2曲続けて聴いてください。ゲイリー・マクファーランドが演奏する「And I Love Her」。そしてラヴィン・スプーンフルの歌う「Day Dream」
◆Otis Redding「(Sittin' On) The Dock Of The Bay」
◆Gary Lewis & The Playboys「Save Your Heart For Me」
口笛入りっていうことで頭に浮かんでくる曲の1つにオーティス・レディングの歌う「(Sittin' On) The Dock Of The Bay」があります。「港の突堤(とってい)に座って」。口笛は曲の最後の方でちょこっと出てくるだけなのですが、それがすごく印象的に耳に残ります。この口笛を聴くたびに、ああ、オーティス、もう亡くなったんだなあ……と一抹(いちまつ)の寂しさを感じたものです。オーティスはこの録音をおこなった3日後に飛行機事故で亡くなりました。1967年のことです。この「(Sittin' On) The Dock Of The Bay」は彼の死後に全米チャートの首位に輝きました。口笛はオーティス自身が吹いているのでしょうかね? クレジットがないのでわかりません。しかし楽器担当者のクレジットはあっても、口笛のクレジットってまずないんですよね。とても知りたいんだけど。
それからオーティスの音楽とはがらっと雰囲気が違いますが、Gary Lewis & The Playboysの歌う「Save Your Heart For Me」を聴いてください。「君のハートは僕のもの」、1965年に発売されて全米チャートの2位にまで上がりました。ロック・ミュージックがだんだん難しく複雑になり始めた頃に出てきた、お気楽なポップ・グループで、世間的にはかなり軽く見られていましたが、でもなかなかよく作られた曲だと思います。こういうタイプのものも必要なんですよね。けっこうしっかり口笛がフィーチャーされています。
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<番組概要>
番組名:村上RADIO〜口笛吹きがんばる〜
放送日時:11月30日(日)19:00〜19:55
パーソナリティ:村上春樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/
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