日テレ社長、急逝の菅谷大介アナ追悼「部署の大黒柱」「本当に悔しくてなりません」

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2025年12月01日 15:16  日刊スポーツ

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日本テレビ

日本テレビ福田博之社長が、11月8日に急逝した同局の菅谷大介(すがや・だいすけ)アナウンサーを追悼した。


菅谷アナはかねて膵臓(すいぞう)がんでの闘病生活を公表していた。職場復帰も果たしていたが、11月8日に消化管からの出血のため53歳で死去した。同局によると、今月7日夜に勤務を終えて帰宅後に不調を訴えて都内の病院に救急搬送され、容体が急変して翌8日午後1時6分に亡くなったという。


福田社長は「局内も衝撃と悲しみに包まれました。アナウンサーとして、管理職としても真摯(しんし)な仕事ぶりを見せてくれていました。彼特有の優しさやきめ細やかさ、部下の信頼も厚く、部署の大黒柱といっても過言ではありませんでした。幅広く活躍をして安定感のある仕事ぶりに定評がありました」と語った。


アナウンサーとしての最後の仕事は、11月2日の男子ゴルフ大会「フォーティネットプレーヤーズカップ」最終日の実況だった。アナウンス部次長の管理職も務めており、7日まで他の職務を行っていたという。福田社長によると、大会当時は1年ぶりの実況だったといい、「『やっぱり現場はいいね』としみじみと語っておりましたということです。同僚に自らの仕事評価を頼んでいたり、謙虚で向上心もありました」と振り返った。


男子ゴルフの選手会からは、菅谷アナが大会3日目に実況予定だった今月4日開幕の「日本シリーズJTカップ」で選手が喪章をつけてプレーしたい意向を示されたという。福田社長は「3日目の実況を予定していただけに本当に悔しくてなりません。(選手会の)菅谷アナへの気持ちに心から感謝申し上げます」と語った。


菅谷アナは97年入社で、バラエティー番組からニュース、スポーツ実況などを幅広く担当した。22年1月に膵臓(すいぞう)がんと診断され、同年4月に腹腔(ふくくう)鏡による約4時間の手術を受けた。同月下旬には会社に復帰したことなどを、同年8月に公表。管理職としてアナウンサーのマネジメントに従事しながら、闘病経験などをSNSに発信していた。


日本テレビは、がん公表以降も「前向きに取り組む姿を直前まで見ていた」とし「あまりに突然の訃報に接し、社員一同、ただただ驚くとともに悲しみに包まれております。故人の功績に深く感謝し、ご遺族の皆さまに心よりお悔やみ申し上げます」とコメントしていた。

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