学生と戦争について語った板垣李光人 (C)ORICON NewS inc. 俳優の板垣李光人(23)が12月1日、大阪の関西大学千里山キャンパスで開かれた映画『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』(12月5日公開)のティーチイン試写会に登場。学生たちに向けて戦争や平和について語った。
【全身ショット】セットアップ×メガネのスタイリッシュコーデで登場した板垣李光人 イベントは「映画『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』から考える戦後80年〜板垣李光人×関大生ティーチイン・セッション〜」と題して、同大学社会学部のゼミ生をはじめ、300人以上の学生が集まった。
板垣は、黒のタートルネックのインナーにワークジャケットのセットアップ姿で登場。授業ということもあり、歓声が響かなかったが、板垣を目の当たりにした学生からはざわめきが起こっていた。
ティーチインでは4人の学生が板垣に映画にまつわる質問を行った。映画を通して戦争や平和についての考え方が変化したかという問いに「戦争はフィクションのものとして捉える側面が大きかった。それがここ数年でいろんな国での惨事が報道され、ノンフィクションとして迫ってきている感覚がある」と言い「もちろん、戦争のことも知らないし、そういう自分に何ができるんだって思っていた時に、この映画の話をいただいた」と回想。
「表現者としてできることって、自分は作品に携わる、作品を作るということだと思うんですけど、それができるっていうことは非常に良かった。今回、この作品に携わって初めて、ペリリュー島でこういうことがあったということを知って、実際に島にも行って、この作品で知るきっかけをもらった。それで、この作品を世に届けて、見てくださった方々も知るきっかけの一つになった。我々若い世代にできることは、知ることの連鎖を生み続けるアクションができることだと考えるようになった」と同世代の学生たちに語りかけた。
映画は、太平洋戦争末期のペリリュー島での壮絶な戦いを、親しみやすい三頭身のキャラクターで描いたアニメーション映画。主人公で、心優しい漫画家志望の田丸均(たまる・ひとし)役を板垣、頼れる相棒・吉敷佳助(よしき・けいすけ)役を中村倫也が演じる。