道路気象予測 北陸から北は6日(土)にかけて影響が長引く 車の立ち往生など警戒

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2025年12月03日 10:25  日本気象協会

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日本気象協会

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今シーズン一番の強い寒気が流れ込むため、明日4日(木)にかけて、日本海側を中心に広く雪が降り、大雪や暴風雪のおそれがあります。広い範囲で道路への影響が大きいでしょう。短時間に積雪が急増するため、車の立ち往生など交通障害に警戒が必要です。東海や近畿の平野部にも雪雲が流れ込むため、雪への備えを万全にしてください。北陸や東北、北海道では、6日(土)まで影響が長引きそうです。

東北や北陸など日本海側で短時間に積雪急増 車の立ち往生に警戒

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今日3日(水)から6日(土)にかけての、道路の気象影響予測です。

今日3日(水)の午後から、上空に今シーズン一番の強い寒気が流れ込んで、冬型の気圧配置が強まるため、日本海側は広い範囲で雪が降るでしょう。今夜(3日)から局地的に雪の降り方が強まり、山沿いを中心に大雪のおそれがあるため、北海道から北陸では、6日(土)にかけて道路への影響が長引きそうです。短時間で積雪が急増すると、車の立ち往生などが発生するおそれがあります。外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。やむを得ず車を運転する場合は、立ち往生など万が一に備えて、車の中に、毛布など暖をとる物や、モバイルバッテリーや懐中電灯、スコップや長靴などを用意しておきましょう。沿岸部は、北または西よりの風が非常に強く吹くため、大雪だけでなく、猛吹雪による視界不良にも警戒してください。

関東甲信や東海でも、今夜(3日)から明日4日(木)にかけて山沿いで大雪のおそれがあるため、道路への影響が大きいでしょう。岐阜市や名古屋市など平野部でも雪が降り、積雪の可能性があります。車は冬の装備で、積雪や路面の凍結に十分ご注意ください。

近畿中部・南部、四国の平野部でも積雪のおそれ

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近畿から九州も、日本海側を中心に断続的に雪が降るため、明日4日(木)にかけて道路への影響が大きいでしょう。和歌山県や徳島県など、太平洋側の平野部にも雪雲が流れ込み、今シーズン初めての雪で一気に積雪となる所がありそうです。
朝晩だけでなく、日中の気温も低く、日陰の道路などは昼間でも濡れた路面が凍結するおそれがあります。市街地でのスリップ事故など交通障害の発生が予想されますので、雪道の運転に慣れていない場合は、車での移動を控えるなど、雪への対策を検討してください。

雪道で立ち往生 一酸化炭素中毒に注意を

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もしも雪道で立ち往生してしまった場合、一酸化炭素中毒に注意が必要です。

車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。

防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。

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