
テレビ朝日が江東区有明で建設を進めている複合エンタメ施設『東京ドリームパーク』。敷地面積約1万2900平方メートルの広大な土地に、多目的ホール、劇場、イベントスペース、屋上広場、レストランなどを備える。中核となるSGCホール有明は、着席時約3700席、スタンディング時最大約5000人を収容可能で、世界最高峰のイマーシブオーディオシステムを導入するなど、最新鋭の音響設備が自慢だ。
B'zが新施設でこけら落とし公演発表
12月2日、そんな期待の新施設でB'z・松本孝弘がテーマ曲『Tokyo Dream Park』を書き下ろし、さらに施設内の音楽ホール『SGCホール有明』でこけら落とし公演を行うことが発表され、ファンの間で大きな話題となっている。
注目を集めているのは、施設の開業日が2026年3月27日であること。この日は、松本孝弘の65歳の節目の誕生日と重なる。SNS上では「お誕生日に開業だなんて運命ですね」「松本さんのお誕生日に開業、翌日、翌々日にライブなんて!会場でお祝いしたい」といったファンの声が相次ぎ、運命的な巡り合わせに歓喜する声が寄せられた。
実は今回の起用は偶然ではない。
「テレビ朝日にとって、B'zは新しい施設のスタートを飾るにふさわしいアーティストという位置付けなのでしょう。2013年11月にテレビ朝日が開業した『EXシアター六本木』のこけら落とし公演もB'zが務めていました。当時は25周年を記念したベストアルバムを購入した人の中から抽選で選ばれた1700名を招待する形式で開催され、レア曲満載のセットリストがファンの間で語り草となっています。
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テレビ朝日側も、この特別な日を最高のエンターテインメントで祝うために、B'zに白羽の矢を立てたのではないでしょうか。B'zはこれまでもナゴヤドームや日産スタジアムのこけら落としを務めてきた実績があり、新しい会場の幕開けを飾るアーティストとしての信頼は絶大です」(音楽誌ライター)
B'zのこけら落とし公演は、3月28日と29日の2日間にわたって開催される。『B’z PARTY presents -FYOD-』と題し、B'z PARTYファンクラブ会員限定ライブとして行われるが「会場のキャパが狭すぎて、ファンにチケットが行き渡らない」「パスポート並みの顔認証セキュリティ対策を希望します転売 撮影行為 本当に嫌です」など、人気すぎるが故のファンの嘆きも聞こえてくる。
ファンのもう1つの心配
B’zは現在、大規模なドームツアーの真っ只中にあり、12月21日『京セラドーム大阪』でのファイナル公演を目前に控えている。さらに、来年2026年4月からは全国アリーナツアーの開催も決定したという。
ファンの脳裏をよぎるのは、今年6月に松本を襲った体調不良の記憶だ。
当時、公式から詳細な病名は伏せられたものの松本からは「今回は大事を取って出演を断念しました」と活動の一時制限が発表され、松本の健康状態を心配する声が駆け巡った。その後、ステージに復帰し、現在ドームツアーでは衰えぬパフォーマンスを披露している松本だが、60代半ばという年齢を考えれば、この超過密日程は決して楽観視できるものではない。
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開催される『SGCホール有明』の収容規模は最大約5000人。2日間の公演を合わせても、総動員数は約1万人にとどまる。B'z PARTYの会員総数は明らかにされていないが、過去のドームツアーで数十万人を動員してきた実績や、ファンクラブ限定イベントの競争率の高さを踏まえると、今回の応募者数は収容可能人数を遥かに上回ることが予想される。
ドームやアリーナと比較するとコンパクトなキャパシティであるが、その分ステージとの距離が近く「濃密なライブ空間」になることが予想される。当選したファンにとって忘れられない特別な一日となりそうだ──。

