『ワン・バトル・アフター・アナザー』、ニューヨーク映画批評家協会賞作品賞を受賞 前日にはゴッサム賞も
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2025年12月03日 11:50 cinemacafe.net
『ワン・バトル・アフター・アナザー』© 2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED. 2日、ニューヨーク映画批評家協会賞(NYFCC賞)が発表され、作品賞はポール・トーマス・アンダーソン監督の『ワン・バトル・アフター・アナザー』が受賞した。
なお、本作でセンセイ役を演じたベニチオ・デル・トロも助演男優賞を受賞している。その他、監督賞はイランのジャファール・パナヒ(『It Was Just an Accident』)、主演男優賞はヴァグネル・モウラ(『The Secret Agent』)、主演女優賞はローズ・バーン(『If I Had Legs I'd Kick You』)。『ワン・バトル・アフター・アナザー』は、前日に発表されたゴッサム賞でも作品賞を受賞しており、賞レース序盤から存在感を示している。
NYFCC賞の作品賞受賞作は、ほぼ毎年アカデミー賞の作品賞に候補入りを果たしている。「Variety」誌によれば、アカデミー賞が2009年に作品賞の候補枠を最大10作品に拡大して以降、NYFCC賞受賞作のうち作品賞のノミネートを逃したのは『キャロル』と『ファースト・カウ』のみ。一方で、候補入りはしても最終的に受賞を逃すケースは多い。近年では『ブルータリスト』(2025年)、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(2024年)、『TAR/ター』(2023年)、『ドライブ・マイ・カー』(2022年)、『アイリッシュマン』(2020年)と、2020年代に入ってNYFCC賞作品賞受賞作がアカデミー作品賞を制した例はまだない。(※2021年はノミネートに至らなかった『ファースト・カウ』)
アメリカで9月、日本で10月より公開された『ワン・バトル・アフター・アナザー』は、ポール・トーマス・アンダーソン監督作品としては過去最大のオープニング興収を記録し、世界興行収入は2億ドルを超えている。
(賀来比呂美)
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