2025WEC第7戦でのポールポジション獲得を喜ぶエドゥアルド・バリチェロ(レーシング・スピリット・オブ・レマン)と父のルーベンス エドゥアルド・バリチェロが2026年、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権にフル参戦することが明らかとなった。彼は1月のシーズン開幕戦デイトナ24時間レースに、ハート・オブ・レーシングチームの27号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3でデビューを飾る。
デイトナではトム・ギャンブル、ザック・ロビション、マティア・ドルーディとともに参戦するが、同チームはバリチェロとともにウェザーテック選手権GTDクラスの残りのシーズンを戦うドライバーをまだ発表していない。
2025シーズンの27号車ではキャスパー・スティーブンソンがフルシーズンを戦い、ギャンブル、ロビション、ドルーディ、ロマン・デ・アンジェリス、ダレン・ターナーといった交代制のコ・ドライバー陣とともに活躍した。
しかしスティーブンソンは、シボレー・コルベットZ06 GT3.Rを走らせるドラゴンスピードに移籍し、ミシュラン・エンデュランス・カップに参戦することが先日発表されていた。
一方、バリチェロは2025年にアストンマーティンのGT3車両でWEC世界耐久選手権デビューを果たしてフル参戦してきたが、このフロリダの耐久レース・クラシックへは初挑戦となる。
バリチェロはまた、2025年のインディアナポリス・モーター・スピードウェイ戦に、ヴァン・デル・ステュール・レーシングから参戦した経験があるが、これが過去唯一のウェザーテック選手権出場だ。
『ドゥドゥ』の愛称で知られる24歳のバリチェロは、デイトナ24時間レースに何度も参戦し、特に2016年にはウェイン・テイラー・レーシングで総合2位を獲得した元F1ドライバーの父・ルーベンスの足跡を辿ることにもなる。
「IMSAでレースをすることは、ずっと僕の夢だった」とバリチェロは語った。
「父がシリーズで戦う姿を何度も見てきたが、以来、それは僕個人の目標となった」
「このような象徴的なチームでそれを成し遂げられるなんて、想像もしていなかった。ハート・オブ・レーシングの素晴らしいチームとともにこのレースに参加できることを心から嬉しく思うとともに、感謝している。スタートが待ちきれない。2026年が待ち遠しい!」
■GTPクラスのヴァルキリーはライアンアップを維持
ハート・オブ・レーシングは加えて、ヴァルキリーでのGTPクラス参戦2年目となるシーズンに、ドライバーラインアップを変更せずに臨むことを発表した。
ロス・ガンとロマン・デ・アンジェリスが23号車アストンマーティン・ヴァルキリーのフルシーズンドライバーを務め、アレックス・リベラスがデイトナ、セブリング12時間レース、プチ・ル・マンに参戦する。
また、マルコ・ソーレンセンがデイトナでの4人目のドライバーに決定した。昨年のセブリングでIMSAデビューを飾ったこともあり、V12エンジン搭載のヴァルキリーがデイトナ24時間に参戦するのはこれが初となる。
「2026年にハート・オブ・レーシングとアストンマーティンに再び加わることができ、大変嬉しく、興奮している」とガンは語った。
「2025年はヴァルキリーとともに学び、成長し、絶え間ない改良を重ねた1年だった」
「2026年は、前進を続け、ともに築き上げてきたものを楽しむ絶好の機会だと考えている」
「デイトナは本当に楽しみだ。昨年ヴァルキリーでは出場を逃したレースなので、必ずまたそこへ帰る決意だ」
「2025年末に見せた好調を維持し、勝利を目指して戦えることを願っている」
[オートスポーツweb 2025年12月03日]