1年間のマクラーレンからの参戦を経て、チームWRTへと復帰することが明らかとなったダレン・ラーン ベルギーのチームWRTは、ダレン・ラーンが2026年のWEC世界耐久選手権において、同チームのLMGT3シートへ復帰することを正式に発表した。
2025年シーズンをユナイテッド・オートスポーツのマクラーレン720S GT3エボで戦っていたラーンは、WRTのLMGT3チームに所属する2名のブロンズドライバーのうちのひとりとして復帰することになる。
この英国人レーサーはLMGT3カテゴリーで2度のクラス優勝経験があり、WRT加入当初にはショーン・ゲラエル、アウグスト・ファーフスとともにイモラ6時間レースで初優勝を飾っていた。2勝目は2025年の第6戦COTAで、ゲラエルと佐藤万璃音とともにマクラーレンで達成したものだ。
WRTへの復帰により、ラーンは再びBMWのGT3マシンで世界選手権にエントリーすることになる。また、彼は自身のパラディン・コンペティションチームから、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパにも定期的に参戦している。
また、もう1台をドライブするブロンズドライバーとしては、アンソニー・マッキントッシュもWRTに移籍加入することとなった。こちらはパーカー・トンプソンとコンビを組むことが濃厚だ。
マッキントッシュとトンプソンはともにこのチームデビュー戦となり、BMWファクトリードライバーのダン・ハーパーもこのふたりに加わる見込み。このラインアップは、来週開幕するアジアン・ル・マン・シリーズにも参戦が予定されている。
「ダレンがチームに復帰してくれることを大変嬉しく思う。アンソニーのような熱意あふれる新メンバーを迎え入れることができ、大変嬉しい」とチーム代表のヴァンサン・ボッセは語った。
「このドライバー陣、そして今後発表されるドライバーたちとともに、素晴らしい結果を目指せると確信している」
ラーンとマッキントッシュの契約により、WRTはプログラム3シーズン目に向けてLMGT3のラインアップを大幅に刷新することになる。2025年にWRTのブロンズドライバーを務めたヤッサー・シャヒンとアハマド・アル・ハーティはどちらもWRTを離れ、シャヒンはマンタイ率いるLMGT3チームへと戻る見込みだ。
また、WRTのこのラインアップの変更は、バレンティーノ・ロッシが2シーズンに渡る世界選手権での競争を終えてWECを去る可能性が高いことも意味している。
[オートスポーツweb 2025年12月03日]