中村獅童、息子たちとの共演で愛あるゲキ「一番強く注意したのは今回かな」

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2025年12月03日 19:04  オリコンニュース

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息子たちとのエピソードを披露した中村獅童 (C)ORICON NewS inc.
 歌舞伎座 松竹創業百三十周年「十二月大歌舞伎」『芝浜革財布』に出演する中村獅童、寺島しのぶ、市川中車、梶原善、市川猿弥、澤村精四郎が3日、初日通り舞台稽古後に行われた囲み取材に出席した。

【集合ショット】素敵…!和装がよく似合う中村獅童&寺島しのぶら

 あす4日より開幕の松竹創業百三十周年「十二月大歌舞伎」第二部で上演される世話物の名作『芝浜革財布(しばはまのかわざいふ)』。三遊亭圓朝の人情噺をもとにした本作は、酒好きな江戸っ子気質の魚屋政五郎と、しっかり者の政五郎女房おたつの夫婦の情愛が描かれる、笑いあり涙ありの人気作。

 この度、魚屋政五郎を獅童、おたつをしのぶが勤め、2023年10月の『文七元結物語』に続き、歌舞伎座にて再び夫婦役で共演。また、大工勘太郎に中車、錺屋金太に歌舞伎座初出演となる梶原、左官梅吉に猿弥、桶屋吉五郎に精四郎と、多彩な顔触れが勢揃いする。

 物語の舞台は、夜明け前の芝浜海岸。そこで大金入りの革財布を拾った政五郎は、しめたとばかりに仲間を集めて酒盛りを始めるが、やがて酔い潰れて寝てしまうと事態は一変し…。獅童演じる政五郎と中車や梶原ら演じる仲間たちの姿には、本作の見どころでもある江戸の市井の人々の哀歓が生き生きと描き出される。寒さが染みる年末、一つの革財布を巡って繰り広げられる心温まる物語。

 本公演について獅童は「今回はいつもやってる『芝浜』とちょっと違うんです。今回はあの寺島しのぶさんと梶原善さんにご出演いただいています。我々はどうしても“歌舞伎はこうやらなきゃ”というのがありますが、そこに新鮮な意見を言ってくださる。そこでみんなで相談しながら、しのぶさんのお父様の七代目菊五郎の兄さんにも度々おけいこを見ていただきながら…あとはやるだけです」と述べる。

 けいこ期間も通常よりも長くとっているそうで「今までと違うことをやるわけですから、みんなで試行錯誤しました」と振り返る。菊五郎からもお墨付きをもらえたそうで「思いっきり明日はやりたいなと思います」と初日を控えた思いを語った。

 中車からは、獅童の声かけで全員での食事会も開催されたといい、「これも歌舞伎ではなかなかないことで。6〜7時間ずっと芝居の話をして、そこから始まりました。これがどうお客さんに受け入れられるのか、僕も楽しみにしております」と期待を込めた。

 囲み取材の後半には、「十二月大歌舞伎」の第一部「超歌舞伎Powered by IOWN『世界花結詞(せかいのはなむすぶことのは)』」に獅童の息子たちである長男・陽喜(はるき・7)&次男・夏幹(なつき・5)の話題に。

 超歌舞伎にも出演する獅童は、息子たちに対して「一番強く注意したのは今回かな」と告白。「前やってできなかったことが徐々にできていくというのなら良いんだけど、同じところを注意されるのはよくないですよね。年を追うごとに同じところは言われないようにしないと、成長できないんじゃないかなとちょっと強めに言いましたね」と愛あるゲキを飛ばしたことを明かしていた。

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