Mrs. GREEN APPLE大森元貴「やっていいものなのかな」RADWIMPSへの畏敬の念、トリビュート参加の裏側を語る

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2025年12月03日 20:10  TOKYO FM +

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Mrs. GREEN APPLE大森元貴「やっていいものなのかな」RADWIMPSへの畏敬の念、トリビュート参加の裏側を語る
3人組ロックバンドMrs. GREEN APPLE(大森元貴(Vo/Gt)、藤澤涼架(Key)、若井滉斗(Gt))がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「SCHOOL OF LOCK! ミセスLOCKS!」(毎週月曜 23:08頃〜)。
11月24日(月・振休)の放送では、ロックバンド・RADWIMPSのメジャーデビュー20周年を記念したトリビュートアルバム『Dear Jubilee -RADWIMPS TRIBUTE-』に参加したときの思いを語りました。Mrs. GREEN APPLEは、このアルバムでRADWIMPSの楽曲『狭心症』をカバーしています。


Mrs. GREEN APPLE大森元貴



◆RADWIMPSトリビュートアルバムへの参加を語る

大森: 11月19日水曜日、RADWIMPS先生がメジャーデビュー20周年を記念したトリビュートアルバム『Dear Jubilee -RADWIMPS TRIBUTE-』をリリースしまして、僕たちMrs. GREEN APPLEもRAD先生の楽曲「狭心症」でこのアルバムに参加させていただきました!

大森:「狭心症」をやらせてもらいましたけども、これ、お声がけがあって……結構前かな。今年の春ごろかな? どのくらいだったっけ?

若井:結構前だったよね!

藤澤:お話をいただいたのは、もうちょっと前だったかもしれないね!

大森:ね! でも、最初お話をいただいて「やっていいものなのかな?」と思ったわけよ。

若井:そうなんだよね。

◆「RADが血に流れている」世代としての葛藤

大森:我々は、めっちゃRAD世代なので、“好き”とか“嫌い”とかじゃなくて、もうRADが血に流れているから。もちろん大好きだし。で、RADを好きな方は分かるかもしれないけど、スタッフで“ナベさん”っていらっしゃるでしょ。ナベさんとか、僕はデビュー前からすごいお世話になっていて。ナベさんからもそういう話を聞いて「それ、やっていいんかな?」とか。

あと、フェスでRADさんと同じ日とかになっても、やっぱり(音楽を)聴いてきた人だから……僕、聴いてきた方々って、現実世界で会いたくない人だから(笑)。ご挨拶ももちろんさせていただいたこともあるんですけど。実はナベさんを介してすごく近いところにいるんだけど、なかなか交わる機会はなくやってきたんだけど、お声がけいただいて。

我々はフェーズ2になって、バンドっていう枠ではすごい大きいけど、もはや違う職種ぐらいに思ってた…畏れ多いじゃない、やっぱり。我々が「バンド」って豪語するのって。いや、バンドなんだけどね! 全然バンドなんだけど。だから、「やらせてください」ってすぐ返事をしていいものなのかどうなのかっていうのは、すごい悩んだ記憶があるなぁ。

◆原曲にない鍵盤アレンジへの緊張感

藤澤:僕は、ピアノの音を入れるのが、すごくドキドキしたというか。「いろんなことを考えて、感じながら弾くものだな」と思ってやらせていただきましたね。まず、RAD先生の「狭心症」は、原曲のほうには鍵盤が入ってないっていうこと。そこに自分がピアノアレンジを入れるっていうことの緊張感と。野田(洋次郎)さんも、すごくピアノを大事にされている方なので。そこも汲み取った上で“自分のピアノを入れることとは”みたいなのも、すごく大事にしましたね。

でも、ミセスらしい表現だったりとか、ミセスだからこそできる「狭心症」になったんじゃないかな、と思いますし、原曲のバンドサウンドの音の長さだったりとかもちゃんと研究させていただいて。“これはあえて同じにする”とか、“ここはミセスらしくいく”みたいなのを、すごくこだわりましたね。

◆「狭心症」を選んだ理由

大森:まず「やらせてもらおう」ってなって。我々から「『狭心症』がいいです」って、畏れ多いんですけど、言わせていただいて。「狭心症」って、たぶんRAD先生も異質な楽曲だと思うし。そこでひとつ応えられたら、愛情が一番伝わるのかな、とか思ったりもしたけど。とにかくギターがとっても荒ぶってますし。

若井:そうですね。当時、リアルタイムで聴いていたわけじゃない?「狭心症」もそうだし、その当時のインタビューとかも読んだりもしていて。どれだけRAD先生がこの「狭心症」っていう曲に魂を込めてるか、っていうのも知ってるからこそドキドキしたし。ギターも「やるからには」っていうところがありましたね。

大森:ね。でも、その場その場のレコーディングでの思いつきとかもあって。敬意を払いながらも、自分たちのクリエイティブも大切にできた、すごく特殊な楽曲だな、っていう風な印象でした。

◆「聴いたことない!」大森の歌い方

若井:やっぱりさ、元貴の歌い方みたいなのは、メンバーとしても「聴いたことない!」みたいな。すごい新しさがあったよね!

藤澤:そうだね!

大森:ライブ感がとってもありますね! レコーディングではやらない歌い方…ライブでは割と大事にするようなのを、ちょっと録ってみようかなと思っていましたね。ちょっと劇的な、というか。

藤澤:そうだね。たしかに劇的。ヒリヒリ感があるよね……!

大森:そこはたしかに意識したので、褒めてもらえて嬉しいです。あと、ライブアレンジも実はちらっと織り交ぜて。原曲とは違う節で歌っていて。それとかはやっぱり、RADの、野田さんのライブでしかやらないアレンジみたいなものをちょっと一節入れよう! って言ってやったりとか。細かいこだわりが、実はたくさんありますね!

若井:たくさんあります!

◆トリビュート参加の真意

大森:いや、なんかさ。難しいんだよね、この言及って!

若井:たしかに。難しい!

藤澤:そうだね。

大森:自分らも物を作っているという部分の観点で言うと、やっぱり、すごく大事にしてきたものも自分らなりにあるからさ。それを、じゃあ巡り巡って全然違う方々が演奏してくれる、ってもしもなったときとかって、すごいセンシティブな部分もあるし、大事にしてほしいところもあるじゃん。壊してほしいところも、大事にしてほしいところもわかるからこそ、あんまりこのお話って言及しないのが愛かな、とか思って、なるべく触れてきてなかったんだけど。でもこうやってメッセージをもらって、いろいろな人に届いてるんだな、っていうのを思うと、畏れ多いんですけど、すごい嬉しいね。

若井・藤澤:うん。

大森:とにかく、聴いてもらうのが一番ですよね! 本当に。でも、楽曲ってすごい力を持ってるな、っていうのと、僕らもアニバーサリーで、メジャーデビュー10周年なので。RADさん20周年ですけど。やっぱりバンドを続けるのって、すんげぇむずいなっていうことと、バンドって奇跡だなみたいなところをひとつ教えてもらってるというか、背中を感じてるので。勝手にね。僕は、勝手に。だから、それも踏まえて、いろんな脈々としてるものが音に込められるといいな、と思って、僭越ながら参加させていただいたわけですけども。聴いてもらいますか!

――ここで、『Dear Jubilee -RADWIMPS TRIBUTE-』よりMrs. GREEN APPLE「狭心症」をオンエア




(写真左から)Mrs. GREEN APPLE藤澤涼架、大森元貴、若井滉斗



<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長(小森隼・GENERATIONS from EXILE TRIBE)、アンジー教頭(アンジェリーナ1/3・Gacharic Spin)
放送日時:月曜〜木曜 22:00〜23:55/金曜 22:00〜22:55
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/lock/
番組公式X:@sol_info
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