記者会見する木原稔官房長官=4日午前、首相官邸 木原稔官房長官は4日の記者会見で、長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが約18年半ぶりの高水準となったことについて、「動向を注視している」と述べた。為替市場で「一方向または急激な動きも見られ、憂慮している」と言及。投機筋の動向を含め「過度な変動や無秩序な動きには適切に対応する」と強調した。
木原氏は、高市政権の積極財政政策に伴い財政不安が高まっているとの指摘に関し、「政府債務残高の対GDP(国内総生産)比を引き下げて財政の持続可能性を実現し、マーケットの信認を確保する」と説明。「市場との対話を丁寧に行い、適切に国債管理政策を運営したい」と語った。