2024年からメルセデスAMG GT3エボを用いてきたブーツェンVDSがポルシェへのパートナー変更を発表した ブーツェンVDSは、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(GTWCヨーロッパ)において、ポルシェと新たなパートナーシップを締結したことを明らかにした。2年間メルセデスAMGのマシンで欧州シリーズに参戦した後、来季2026年はシュトゥットガルトのチームに加わることとなる。
■シルバーカップでチーム選手権2連覇
ベルギーに拠点を置くブーツェンVDSは、GTWCヨーロッパのスプリント・カップとエンデュランス・カップの両方にポルシェ911 GT3 Rエボを2台投入する予定だ。プロチームのファーストドライバーには、アレッシオ・ピカリエッロが起用される。
「まず最初に、過去2シーズンでGTワールドチャレンジ・ヨーロッパのシルバーカップでともに総合優勝を果たした元パートナーに感謝したいと思う」と語るのは、チーム代表のオリビエ・レイン。
「しかし、私たちは新たなチャレンジに向かい、より高い目標を掲げている。ポルシェの特別なパートナーとなることを楽しみにしており、来年ポルシェでレースをするのが待ちきれない」
「パートナーのマルク・ファン・デル・ストラテン、そしてルディ・ペンダースとリオネル・ハンセンにも感謝の意を表したい。彼らはポルシェを心から愛する愛好家であり、この野心的なプロジェクトを立ち上げるうえでの彼らの協力は計り知れないほど貴重なものだった」
「チーム全員とともに、冬のテスト開始を楽しみにしている」
ブーツェンVDSは、以前はアウディでプロカテゴリーとシルバーカップカテゴリーに1台ずつ参戦していたが、2024年にメルセデスAMG GT3エボにマシンをスイッチした。
オーレリアン・パニスとセザール・ガゾーを中心としたシルバーカップのクルーは2024年と25年の両シーズンでチームタイトル獲得を果たしたが、ブーツェンVDSのプロチームは苦戦を強いられた。
エンデュランス・カップでは、昨年のモンツァ・ラウンドで6位に入ったものの2025年シーズンは厳しい戦いを強いられ、ミカエル・グルニエ/マキシミリアン・ゲーツ/マキシム・マルタン組はドライバーズランキングで下位に沈んだ。
また、スプリント・カップでは、ゲーツとジュール・グーノンが昨年バルセロナで開催されたレース1でチーム初優勝を果たしたかに思われたが、チームWRTがセーフティカー手順に関する異議申し立てに成功したため、このレースの結果は取り消され9号車メルセデスAMGの優勝は幻となった。
[オートスポーツweb 2025年12月04日]