
11月の放送のゲストは、俳優の市毛良枝さんです。この日の放送では、大人に囲まれて育った幼少期などについて語っていただきました。
市毛良枝さん
唐橋: 市毛さんの幼少期のご家庭はどのような環境でしたか?
市毛: 父と母が年をとってからできた子供で、祖母もいたので、なんかこう、大人の中に子供が1人という感じでした。基本は厳しいのですが、根っこはとても甘いという家庭でしたね。
唐橋: 市毛さんは3人兄弟の末っ子でいらっしゃいますが、お兄様たちとは年が離れていたそうですね。
|
|
|
|
唐橋: 周りは大人ばかりという環境だったのですね。
市毛: そうです。例えば1つしかないケーキがあったとしても、(みんな大人なので)誰も取らないですよね、もちろん。私が全部食べていいという状況でした。それがまたちょっと逆に寂しいなと思って。(よくドラマなどで観る光景で)兄弟で取り合う温かさがうらやましかったんです。「お前が食べていいよ」って言われちゃうと、その優しさではないほうの温かさを求めてしまう、ないものねだりですよね。なので、1つあったらそこにいる全員で分けないと気が済まない子になったんです。例えば、その場に5人いたら、小さなケーキでも5つに分けて食べる、ということを今でもしています。
唐橋: お子さんの頃の夢は何でしたか?
市毛: 最初の夢はバレリーナでした。「かっこいい」「素敵!」と思って。3歳のときに「やりたい」と言ってバレエをちょっとだけやったのですが、(実際にお稽古場へ行くと)恥ずかしがり屋で踊れなかったので、すぐに諦めました。
唐橋: お父様は医師でクリスチャンだったとのことですが、影響は受けられましたか?
市毛: だいぶ影響は受けた気がします。父がちょっとロマンチストだったようで、2、3歳の私を捕まえて「愛とはね」とか「人生とはね」とか言うんです。そう言われると、なんだかもう意味も分からずに、父が真面目な顔してそういうことを説いているだけで、わーっと泣いていました。怖いとか、嬉しいとかいう涙じゃなくて、感情がコントロールできなくて。
|
|
|
|
市毛: ええ、ただ、その時に父が語っていた愛情やいろんなことが、今もどこかに根強く残っている気がします。
*
市毛良枝さんとJO1の豆原一成さんがダブル主演をつとめる映画「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」は現在公開中です。ぜひ劇場でご覧ください。
そして、市毛さんが100歳で亡くなられたお母様との介護の日々を綴った著書「百歳の景色 見たいと 母は言い」は、小学館から発売中です。
<番組概要>
番組名:NOEVIR Color of Life
放送日時:毎週土曜 9:00〜9:30
パーソナリティ:唐橋ユミ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/color/
動画・画像が表示されない場合はこちら
|
|
|
|

