山田涼介、常に頭の中に“野心” オフでも気持ちを切らさず「ちょっとしたことでもインプット」【インタビュー前編】

0

2025年12月05日 17:01  オリコンニュース

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

オリコンニュース

『ズートピア2』で日本語版声優を務める山田涼介 撮影:宇高尚弘 (C)ORICON NewS inc.
 ディズニー・アニメーションの新作『ズートピア2』(12月5日(金)公開)において日本語版声優を務めるHey! Say! JUMPの山田涼介(32)。ジュディ、ニックと出会うズートピア創設者一族の御曹司、オオヤマネコ・パウバートに息を吹き込んだ。このほど山田にインタビューを実施。前編では、久々に受けたオーディションやアフレコの奮闘ぶりを振り返りつつ、オフの日も気持ちを切らさないというプロフェッショナルな仕事論をのぞかせた。

【写真】バウパートといっしょに…山田涼介の撮り下ろしショット

「ズートピア」シリーズは、動物たちが人間のように暮らす楽園〈ズートピア〉を舞台に、頑張り屋なウサギの警察官・ジュディと、皮肉屋だけど根はやさしいキツネのニックが繰り広げるバディムービー。ある日、100年ぶりに姿を現した謎のヘビ・ゲイリーを追って潜入捜査へ向かうふたり。しかしゲイリーと接触したはずが、なぜか彼と一緒に逃げることに…。ゲイリーと行動を共にする中で、ふたりはズートピア誕生の裏に隠された驚くべき秘密に近づいていく。

■久々オーディションの緊張感を満喫「自分への挑戦にもなります」

――まず、本国のオーディションを受けられたということで、合格を聞いた時の心境を教えてください。

オーディションを受けて数日は連絡を待つという状況だったんですけども、オーディションを受けること自体が久しぶりのことでしたし、結果を聞くまで緊張しました。ディズニー作品に参加できるということを聞いて、非常にうれしかったですし、また一つ夢がかないました。この仕事をしていると、誰もがディズニー作品に携わることは夢物語のように思い描く世界だと思うんですけど、僕もその一人。本当にうれしかったですね。

――オーディションを受けた時、手応えみたいなものは感じられましたか。

正直分からなかったですね。自分自身その声優の経験も一度しかなかったですし、ましてその判断基準がなんなのかもいまいち分かっていない状態で手探りの中でやっていて。でも今出せる全力で“とにかくやるしかないな”と臨んだので、合格を聞いたときはうれしかったです。

――正解がどこにあるかちょっと分からないですもんね。

そうですね。本国の監督さんに送って見ていただくということだったので。じゃあ、日本語で表現してどこまで表現をオーバーにしたらいいのか、どこまでやったらいいのかというのも、数少ないセリフの中での判断になるため、自分になにができるのかというのは模索しながらやっていました。

――実際にオーディション受ける側になって緊張はやっぱりありましたか。

緊張しますね。でもオーディションっていいなというか…少し名前が知られているから出演できるとかそういうことじゃなく、自分の声そのもので作品に参加できるということは、自分への挑戦にもなります。ディズニー作品の世界に入ることができる喜びを噛み締めながら、パウバートに命を吹き込ませてもらったので、非常にありがたい機会をいただきました。

■収録ブースでは身振り手振りしながら奮闘「今持てるすべてのものをぶつけた」

――先日、ラジオ番組でも「プロの声優さんのすごさ改めて実感した」とおっしゃっていましたが、特に収録で難しかった部分はありますか。

元は英語なので“英語の表情”なんですよね。英語ってちょっと日本語より長かったりするじゃないですか。その部分の息の溜め方だったりとか、“どういうふうな表情でこのセリフを言えばいいんだろうな”とすごく考えながらやっていましたし、パウバートというキャラクター自身がすごく表情が豊かなキャラクター。監督からも“キャラクター史上一番難しいキャラクターになったんじゃないか”とおっしゃっていたので、それぐらい自分でもどうやってやろう?と考えながら演じました。

――どんなところに一番難しさを感じましたか。

表情がコロコロ変わる豊かなキャラクターだから、おちゃらけている時もあれば真剣な時もある。“こうやって口角が上がってる時、この音質で出てないよね”となったりしました。どのキャラクターもそうだと思うんですけど、そういった部分が非常に多いキャラクターではあったのかな。難しかったですね。

――映像としては映らないながらも、ブースの中では山田さん自身がいろいろな表情をされていたと聞きました。

やっていました。身振り手振り…結構オーバーに多分ブースの中ではやっていたのかな。あんまり意識しないですけど、表情は多分すごいことになっていたと思います(笑)。

――パウバートはジュディの大ファンでありつつミステリアスな部分も多いキャラクター。役作りにおいてご自身の要素や経験でパウバートの個性を引き出すのに役立った部分はありますか?

今までの経験があったからできた役ではあるとは思います。じゃああの時のどこの役だったなとかは分からないですけど、今まで僕は21年間この世界にいて、そのすべてをとりあえず入れなきゃできない役。今持てるすべてをぶつけたつもりで演じました。

――パウバートは保守的な一族にいながらも、ジュディの理想に共感する部分もある。山田さんも、内に抱えたアツい想いを抱える部分はありますか。

野心ややりたいことは頭の中にある状態を維持するようにはしてますね。頭が空っぽになることがない。オフの日でも「これをやったら面白いんじゃないかな?」など、ちょっとしたことでもインプットするようにしていて、仕事のことだったり、自分のやりたいことを含め、絶対に途切れないようにしています。それがパウバートを演じることにつながるかは分からないですけど、そういう思いはずっと自分の中にありますね。

■プライベートでは『ズートピア2』でも初登場・爬虫類を17匹飼育「観ていて飽きない」

――パウバートはオオヤマネコ。山田さんご自身がズートピアの住人になれるとしたら、どの動物になりたいですか。

うわぁ〜難しいな(笑)誰がいいかな…(沈黙)。今作で言うと爬虫類かな。爬虫類の街が出てくるのでそこで暮らしたいです。僕は爬虫類を飼っているので“この街、最高じゃん!”ってなりました。あの世界に住みたいです。職業なら警察かな?動物たちがどんな事件を起こすのか観てみたいです。人間界とは違う事件が起きると思うので、人間の視線を持って「かわいい事件だな」とほっこりしたいですね。

――逆に現実世界にもし『ズートピア』のキャラクターを連れてくるとしたら?

カメレオン(ヘイスース)!柄本(明)さんが演じてらっしゃるんですが、次に飼うとしたらカメレオンなんです。

――なぜそこまで爬虫類が山田さんの心を奪うのでしょうか。

犬とか猫もそうだと思うんですけど、同じ種類でも顔も性格も違う。お好きじゃない方もいるかもしれないんですけど、性格も表情も動作も全部違うんです。僕は家で17匹の爬虫類を飼っているんですけど、1匹1匹のクセとか「こいつはねぼすけだな」とか「こいつはすぐにエサをほしがる」とか、明確に違うところが僕のツボを押さえていて、同じ種類なのに何万通りという柄のバリエーションがあることが、観ていて飽きないです。

――ヘイスース役の柄本さんの声を聞くのも楽しみですね。

日本版声優の柄本さんなら、爬虫類のカッコよさや怪しさを出してくださっているだろうなと楽しみです。

    ニュース設定