
「iPhone Air」の販売が目標に達していないというニュースを多く見かけるようになりました。Appleのスマートフォン販売台数自体は好調で、筆者の住む香港や、隣の中国・深センでも、特に「iPhone 17 Pro Max」ユーザーを多く見掛けます。一方、iPhone Airの利用者は確かにあまり見かけません。薄型スマートフォンは不人気なのでしょうか?
●eSIM問題も影響
中国ではiPhone Airの販売開始時期が他国に比べて遅れました。理由はiPhone AirがeSIMだけにしか対応していないからです。中国ではeSIM利用に制限があり、スマートウォッチのみがeSIM対応、スマートフォンでの利用は原則として不可でした。
そのためiPhone Airの発売は1カ月ほど遅れました。とはいえ、それを抜きにしてもiPhone Airへ興味を示す中国の消費者は少なく「発売を急げ」という声もあまり聞かれませんでした。
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●「Galaxy S25 Edge」も不人気、一方で他社モデルは
中国では、iPhone Airより先にSamsungの薄型モデル「Galaxy S25 Edge」が発売されましたが、こちらも人気は思わしくありません。中国では薄型スマートフォン自体が不人気ということなのでしょうか。
2025年10月に深センのショッピングモールを訪問した時に、Lenovoストアの中で展示されていたスマートフォンに人気が集まっていました。motorolaの「X70 Air」です。motorolaは現在レノボの傘下企業であるため、中国ではLenovoの店舗でモトローラのスマートフォンも販売されているのです。
X70 Airは本体厚みが約5.99mm、重さは約159g、画面サイズは6.7型、4800mAhバッテリー、プロセッサはQualcommのSnapdragon 7 Gen 4を搭載します。ミドルハイレンジモデルですが価格は2399元(約5万3000円)です。中国でこの性能でこの価格は十分リーズナブルです。
一方、HuaweiもAirの名前を付けたスマートフォンを投入しました。「Mate 70 Air」です。こちらは厚さが約6.6mm、重さは約208gあり、iPhone Airと比べると薄くも軽くもありません。ところがHuaweiストアの来客を見ると、このMate 70 Airを目当てにやってくるお客さんも結構います。
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Mate 70 Airは画面サイズが7型あるため、本体サイズはiPhone Airより大型です。そのため持ってみると体感的にはかなり薄く感じます。しかもカメラは約5000万画素を含むトリプル仕上げ、バッテリーは6000mAhあります。プロセッサはHuawei傘下のHiSilicon製のため、世代は古いものの、Huaweiとしては上位クラスに値する製品です。価格は4199元(約9万3000円)です。
この2製品に比べると、iPhone Airは7999元(約17万6000円)、Galaxy S25 Edgeは5499元(約12万1000円)。はっきり言って「性能が低い、薄いだけのスマホ」にしかすぎないのに価格が高すぎるわけです。
つまり薄さに価値を感じる消費者がいないということです。しかもiPhone AirのeSIMはキャリアの店舗に行かなくては契約できません。Samsungはそもそも折りたたみモデル以外は全く売れていないため、消費者へ製品の認知もされていないと考えられます。
ちなみに深セン電脳街のケース問屋を行くと、iPhone 17系列のケースが山のように売られていますが、同じデザインでもiPhone Airのものが無かったり、4機種向けのケースが置いてあってもiPhone Airだけ在庫が多い、なんてお店もよく見掛けます。薄型スマートフォンの動向は中国だけではなく他の国でも似たような傾向があるのではないでしょうか。
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Apple「iPhone 17e」を発表(写真:ITmedia NEWS)44

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