
止まらない物価高の波。そんななか、小売業界はあの手この手を使って、なんとか物価高に対抗しようとしています。
一年の締めくくりのこの時期は何かと物入りですが、物価高は容赦なくお財布を直撃します。そこで、家計の味方、大手ディスカウントストアが打ち出した対抗策とは?
まずはこちら。店舗を訪れてみると…
記者
「ありました。こちらの商品、パッケージが手書きで書かれています」
剥き栗のパッケージに描かれた手書きの栗。店内を見回すと、ミックスナッツや小魚の袋にも手書きの文字とイラストが使われています。
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そのワケは…
ドン・キホーテ 食品開発担当 渡辺友成さん
「本当は年内に値上げせざるを得なかった部分を値上げしないために、できることを一つ一つやっていこうという話をして、デザイン費というのはどうにか下げられそうだ」
これまでは外注していてデザイン料がかかっていましたが、手書きにすることで1商品あたり数十万円のデザイン料を削減。原材料の調達先なども見直した結果、価格を据え置くことに成功したとしています。
イラストを打診されたのは、開発チームの社員たちだったといいますが…
ドン・キホーテ 食品開発担当 渡辺友成さん
「『え、本気で言っているの?』って。上手い下手とかいうよりも、なんかそういった味があるとか、手書きしてる感がしっかりと伝わる方がいいかなと思ってますので。そこは上手そうというか、書いてくれそうな人を中心に(選んだ)」
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お客さん
「いいかも!手書きかわいいです!!」
「(Q.家計的にどう)安いにこしたことないから」
続いては。
お客さん
「今、物価高で何かと出費が多いのですごく助かっています」
「品物見回しても他よりは安いの多いから」
物価高に苦しむお客さんを支えるのは…
記者
「こちらのお店ですがラップもお餅も、そして洗剤もすべて安くなっています」
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今月末までの期間限定で、家計全力応援と称しておよそ500アイテムを最大およそ40%値下げしています。
この安さの秘密は「売り場」にありました。
ミスターマックス 湘南藤沢店 川崎智久 次長
「販売量の多い人気商品は商品を大量に仕入れ、一品大量陳列することで補充時間も削減しております」
カギは、その陳列方法。ティッシュペーパーなどは箱のまま、さらにカップ麺などはカゴに直入れ。大量に陳列することで補充作業の頻度が減り、人件費削減につなげています。
1円でも安く。物価高に対抗しようと、企業側も必死です。
