
日本ハムへ5年ぶりに復帰した西川遥輝外野手(33)が8日、エスコンフィールドで入団会見に臨んだ。
野球人生のラストを駆け抜ける場所として古巣復帰を栗山CBOに懇願していたことを吐露。球団としても覇権奪回へ必要な戦力として再び出迎え、21年まで背負っていた背番号7を用意した。1年契約で年俸2000万円。来季16年目は進退を懸けて臨み、チームを16年以来のリーグ優勝&日本一へ導く。
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西川は率直な思いを話した。「全て自分のためだったんだなって思います。あのままずっとファイターズにいたら、もっと嫌な人間になってたかもしれない。そういった意味も含めて“ファイターズの愛”なのかなって思ってます」。4度目の盗塁王に輝いた21年オフに、来季契約を提示されない“ノンテンダー”で退団してから4年。当時は複雑だった心境も他球団を渡り歩き、いろんな人と出会い、さまざまな経験を重ねて、捉え方が変わった。
だから自分の気持ちに正直に行動した。ヤクルトから来季の戦力外を通達された9月末。「まだやりきっていない。ファイターズで選手を終えたい」と真っ先に思った。その直後、2軍の今季最終戦は日本ハムの2軍本拠地、千葉・鎌ケ谷で、日本ハム時代の監督だった栗山CBOと再会した。「栗山さんに『助けてください』って言ったのを覚えてます」。必死だった。
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すぐに復帰が確約されたわけじゃない。「(その時は)栗山さんの立場的に何も言えないんだと思うんで、僕の思いをずっとひたすら聞いてくれた」。その後も練習は続けていたが「もう9割ぐらい、ほんとに諦めていた」と現役引退もチラついた。「10月は、なんか記憶ないっすね」。先が見えない苦しさもあったが、日本ハムは覇権奪回への大きな戦力として正式オファーをくれた。
栗山CBOは「西川遥輝っていう選手の能力を我々は評価して、チームの大きな力になってくれると信じてハルキに帰って来てもらう」と再獲得に至った経緯を説明した。西川も覚悟は決まっている。「結果が出なかったら、自分から『辞めます』って言うと思う。来季で終わってもいいぐらい、やりきりたい」。16年に日本一を勝ち取った時と同じ背番号7で、すべてを出し尽くす。【木下大輔】
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