ヨルゴス・ランティモス監督の最新作『ブゴニア』(2026年2月13日か公開) (C)2025 FOCUS FEATURES LLC. 映画『哀れなるものたち』で世界を魅了したヨルゴス・ランティモス監督の最新作『ブゴニア』が、2026年2月13日からTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開されることが決まった(配給:ギャガ)。製作には『ミッドサマー』のアリ・アスター、さらに『パラサイト 半地下の家族』の製作陣が名を連ね、国際色豊かな最強布陣が実現した。
【動画】ランティモス監督×アリ・アスター×『パラサイト』製作チームが放つ『ブゴニア』日本公開決定本作は、韓国の伝説的カルト映画『地球を守れ!』(2003年)を原作に、現代的なエンターテインメントとして大胆に再構築した前代未聞の誘拐サスペンス。混沌とした時代を毒気たっぷりのユーモアと緊張感で描き出し、“今こそ観るべき一本”といえる作品に仕上がっている。
世界の未来を握るトップリーダーとして知られる、製薬会社のカリスマCEOミシェルが誘拐される。犯人はミシェルが地球を侵略する宇宙人だと信じてやまない、陰謀論者のテディと、彼を慕う従弟のドン。2人は彼女を自宅の地下室に監禁し、宇宙船に連れて行けと迫る。ミシェルの星の皇帝と会談し、地球から撤退するよう交渉させろというのだ。頭脳明晰で心理学の学位も持つミシェルは、何とか2人を言いくるめようと、あの手この手で抵抗する。だが、一歩も引かない両者の駆け引きは二転三転し、やがてテディの隠された過去が暴かれ、互いに命がけの戦法に打って出る──。
被害者となるCEOミシェルを演じるのは、ランティモス監督と5度目のタッグを組むオスカー俳優のエマ・ストーン。本作では製作にも名を連ね、人質役を演じるために髪を剃り上げた姿で登場する。誘拐犯役には、『憐れみの3章』『シビル・ウォー アメリカ最後の日』などで注目を浴びるジェシー・プレモンスと、オーディションで抜てきされた新星エイダン・デルビスが起用された。
「お前は宇宙人だ」と言い張る、真っ当な会話がまったく成り立たない犯人たちと、知恵で彼らを言いくるめようとする人質ミシェルのやり取り。「助かりたければ地球から撤退せよ」という支離滅裂な要求をする犯人を相手に、ミシェルはどう切り抜けるのか――?二転三転する駆け引きの果てに、物語は全く予期せぬ、まさかの展開へと発展していく。
このたび、本ポスターと本予告映像も解禁された。ポスタービジュアルは、エマ・ストーン演じるCEOミシェルに赤い血と黄色いハチミツが降りかかる圧倒的に大胆なデザインに。印象的なタイトルであるもの。誘拐されたミシェルに降りかかる、予測不能な展開を暗示するようなビジュアルとなっている。
さらに予告映像では、チャペル・ローンのヒット曲「Good Luck, Babe!」に乗せ、ラグジュアリーな装いで街を闊歩するミシェルの姿から一転、仮面の男たちに拉致されるまでがスリリングに描かれる。ミシェルを宇宙人だと言い張る誘拐犯たちとの噛み合わない会話劇、そしてその先の衝撃的展開を予感させる映像に期待が止まらない本予告となっている。
本作は、「第83回ゴールデングローブ賞」のミュージカル・コメディ部門で作品賞、主演女優賞(エマ・ストーン)、主演男優賞(ジェシー・プレモンス)の3部門にノミネート。現地時間1月11日の授賞式を皮切りに、3月の米アカデミー賞へと続く賞レースへの本格参戦も注目されている。
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