阿部サダヲ、広瀬すず、深津絵里が野田秀樹新作「華氏マイナス320°」 4月開幕、ロンドンも

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2025年12月10日 05:01  日刊スポーツ

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野田秀樹作、演出の新作「華氏マイナス320°」に主演する、左から阿部サダヲ、広瀬すず、深津絵里

阿部サダヲ(55)広瀬すず(27)深津絵里(52)が、野田秀樹作、演出のNODA・MAP公演の新作「華氏マイナス320°(さんびゃくにじゅうど)」(4月10日〜5月31日、東京芸術劇場プレイハウスほか)に主演することが9日、分かった。3人と野田のほか、大倉孝二、高田聖子、川上友里、橋本さとし、橋爪功らが出演する。ロンドン公演も決まった。


今月70歳を迎える野田が、節目を迎えて最初に発表する新作だ。タイトルが示すのは、科学技術においてキーになる超低温だが、何を示すかは明らかにされていない。阿部は「何が起きるんだろうという期待感」、広瀬は「どんな世界に連れていかれるのか想像がつかずドキドキ」と想像をふくらませており、深津も「70歳になられた野田さんが最初にこの世に生み出す作品」と期待を語っている。


「正しくない科学に基づいた、正しくないSF(サイエンス・“フェイク”ション)」と、登場人物のせりふを用いたキャッチコピーが付けられており、科学の光と影を描かれるという。化石の発掘現場で、発掘チームが謎の骨を探しているところから物語は始まる。現代から中世、古代にもタイムトリップする作品になり、出演者によっては複数の役を演じ物語の中を行き来する。


東京公演のほか、6月6〜14日はJ:COM北九州芸術劇場、7月22日〜8月2日は大阪・新歌舞伎座で上演され、国内では計73ステージが決まった。


7月2〜11日はロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場での上演が決定した。上演は8ステージの予定で、約1万人を動員する見込みだ。ノダマップの大規模公演は、19年に「A Night At The Kabuki」(日本語タイトル「『Q』:A Night At The Kabuki」)、24年に「Love in Action」(日本語タイトル「正三角関係」)が行われた。過去2回とも完売する人気で、着実に野田作品のファンが定着しているという。


以下出演者3人のコメント。


▼野田作品は5年ぶり5度目参加の阿部サダヲ 「逆鱗」以来10年ぶりに大型の新作公演にお声がけいただいてとにかくうれしく思っています。新作のタイトル、華氏、しかも、マイナスとお聞きして、何が起きるんだろうという期待感を持ちました。出演者の皆さんも、おもしろいことをされそうなすばらしい方たちが集まっていて、自分は出演せずに客席から作品を観てみたい! と思うほどです。今回、僕は初めてのロンドン、そして公演も控えているわけですが、外国のお客さまの前で公演するのも初めてなので、とにかく今から楽しみです。


▼2作目の舞台出演の広瀬すず 「Q−」初演(19年)では初めての舞台で、まだ生の舞台の怖さを分からず、ただ自由に楽しく、感情の動くままに舞台に立っていましたが、再演(22年)では、回数を重ねたことで、あらためて責任感と相当な緊張感を感じました。3回目の舞台出演になりますが、今回も個性豊かですてきな先輩方とご一緒できることを光栄に思いますし、いろいろな舞台の表現というものを勉強できたらと思っています。タイトルを聞いて、調べてみましたが、きっと全然違う中身になっていくと思うので、どんな世界に連れていかれるのか、本当に想像がつかず、ドキドキしています。


▼野田作品は過去6作(出演8度目)出演の深津絵里 野田さんと出会ったのは、22歳の時。それから30年。こんなに長くご一緒している方は、他にいません。その野田さんの新作! しかも、70歳になられた野田さんが最初にこの世に生み出す作品に、私の何かが必要とされているなんて。とても光栄で、素直にうれしいです。どんなことになるのか全く想像がつかないこの作品を、どんなことがあってもへっちゃらそうな心強いキャストの皆さんとともに、覚悟を持って務めたいと思います。

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