
江崎グリコの定番チョコレート菓子「ポッキー」が自主回収される騒ぎになっている。といっても風味がいつもとちょっと違うだけで、食べても全く問題ないらしい。
同社の12月8日の発表によると、チョコレートの主原料になるカカオを保管していた物流倉庫で改修工事があった際に、カカオと香辛料を同じ場所で保管していた。その結果、カカオに香辛料の香りが移ってしまったという。そのため、「ポッキー」にも関わらず
「チョコレート製品では本来感じられない香辛料由来の風味を感じる場合」
があるという。一体どんな味なのだろうか。興味がわいたので、実際に食べてみることにした。
これはこれであり……なのか?
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見た目は本当に普通だ。(編集部撮影)
今回手に入れたのは一番定番の「ポッキー チョコレート」。賞味期限が2026年8月のもので、まさに自主回収の対象なのだが、発表当日(8日)夜の段階だと、まだ都内スーパーの棚に並んでいた。
さっそく内袋を開いてみる。見た目は普通のポッキーと変わらない……のだが、食べてみると、確かにいつもと違う。チョコレート菓子なのに、ほのかにスパイシーな風味がする。スパイスの種類まで特定はできないが、中華や、エスニックの風味を感じた。
「東南アジアで売っているご当地ポッキーです」と言われて出されたら「これはこれでありかも」と思ってしまうような味だ。ただし、変わり種の面白さはあるものの、やはりいつものポッキーのほうがずっと美味しい。残念ながら、何度もリピートしたくなるような味ではなかった。
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今回、回収の対象になっているのは「ポッキー」シリーズをはじめとしたチョコレート菓子20品目で、合計約600万個が回収対象になるという。食べられるのに、ちょっともったいない気もするが、大切な看板商品を守るために仕方ない、苦渋の選択なのだろう。同社は「今後は、再発防止のため、倉庫保管ルールや検査体制を見直すなど、品質管理の徹底に万全を尽くす所存でございます」としている。
