注目ドライバー目白押しの鈴鹿テストがスタート。セッション1はフラガが首位、SFL王者野村がルーキー最速

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2025年12月10日 12:10  AUTOSPORT web

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セッション1でトップタイムを記録したイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING) 2025スーパーフォーミュラ鈴鹿合同テスト/ルーキーテスト
 12月10日、三重県の鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権の合同テスト・ルーキーテストが始まった。午前9時から135分間行われたセッション1では、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)がトップタイムを記録している。

 2025年シーズン最終戦から2週間あまり。スーパーフォーミュラは、恒例となっている3日間の鈴鹿テストを迎えた。このテストでは例年、エントリー状況から翌シーズンに向けた移籍が示唆されるほか、スーパーフォーミュラでの経験がないルーキードライバーを起用することも慣例となっており、3日目のセッション5と6はSFの決勝レース出走経験が4戦未満のルーキードライバーに出走が限定される。

 12月に入ってから次々と明らかにされているとおり、カッレ・ロバンペラやジャック・ドゥーハンをはじめとした注目のルーキー勢がエントリー。また、2026年より新規参戦となるDELiGHTWORKS RACING、復帰となるTEAM GOHも、このテストからシリーズに加わっている。

 また、今回から2026シーズンからの導入が発表されている、国産セルロースエタノール混合低炭素ガソリン(E10)が全⾞で使⽤される。

 好天ながら冷え込む鈴鹿で迎えた走行初日。気温11度、路面温度11度というドライコンディションの下、午前9時から予定どおりにセッションがスタートした。なお、通常このテストでは1セッションは2時間が基本となるが、2025年2月の公式テストが降雪キャンセルになった分がセッション1〜4に振り分けられており、2時間15分というセッションタイムが予定されている。

 開始10分が過ぎたところでスーパーフォーミュラ・ライツ王者のルーキー、野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)が2コーナーのイン側にマシンを停め、早くも赤旗が提示。公式放送によれば、スロットルトラブルとのこと。マシンはオフィシャル車両による牽引でピットへと戻され、ほどなくしてセッション再開となった。

 序盤、いきなりの連続周回を見せながら1分39秒台の最速タイムをセットしたのは、2025シーズンにはKONDO RACINGでエントリーしていたザック・オサリバン(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)。これにフラガ、坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)が続く形となった。

 開始1時間が経過したところで、フラガが1分38秒777と全体ベストを更新。チームメイトの佐藤蓮も3番手タイムを記録する。チームを移ってこのテストに参加している小林可夢偉(KDDI TGMGP TGR-DC)、小出峻(ThreeBond Racing)も、トップ5圏内へと一時浮上した。

 セッションが後半に入ると路面状況が改善されたかタイムアップがやや顕著になり、こちらもチームを変えてテストに参加している福住仁嶺(docomo business ROOKIE)、山下健太(Kids com Team KCMG)らが上位へ進出。そして野尻智紀(TEAM MUGEN)が1分38秒056という最速ラップを刻んだ。

 セッション終盤、残り10分を切ってから多くの陣営がニュータイヤ装着によるアタックシミュレーションに向かったようだが、この際サーキットのタイミングモニターがフリーズする時間帯があり、タイム更新推移の把握は難しいものに。最終的には、2025年最終ラウンドで初優勝を遂げたフラガが1分37秒429で最速タイムを刻み、わずか0.008秒差で牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が2番手に続く形となった。

 3番手タイムは太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、4番手には佐藤とトップ4をホンダエンジン勢が占め、5番手福住までが1分37秒台を記録している。

 ルーキー勢では序盤のトラブルを修復し再コースインしていた野村が12番手と最上位に。野村はオープニングセッションで、首位から1秒以内につけてみせた。一方、ドゥーハンとロバンペラの2台はセッション最終盤のアタックシミュレーションには参加せず、21番手、22番手で最初の走行を終えている。

 合同テストのセッション2はこのあと13時45分から行われる予定だ。公式放送内の情報によれば、当初2日目から参加を予定していた岩佐歩夢(TEAM MUGEN)が、予定を繰り上げてセッション2から出走する模様。F1アブダビテストから、スムーズに帰国できる見通しが立ったようだ。

[オートスポーツweb 2025年12月10日]

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