
レトロ遺産を掘り返す山下メロ氏
記憶の扉のドアボーイ・山下メロです。記憶の底に埋没しがちな平成時代の遺産を今週も掘り返していきましょう。
新語・流行語大賞2025に「平成女児」がノミネートされました。説明に「平成レトロの派生」と書かれており、もはや「平成レトロ」は説明不要な言葉になったということ、そして平成関連の言葉がついに選ばれたことを大変うれしく思っています。
さて、世間ではクマの被害が連日報道されています。その一方で、キャラクターの世界では昔から愛され続け、Y2Kの頃には平成女児をはじめ女性を中心に大人気だったクマ関連のグッズもありました。それが、2000年(平成12年)に発売された明治製菓の食玩「365日のバースデーテディ」(以下、バースデーテディ)です。
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「365日のバースデーテディ」のパッケージ。この右側にマーブルチョコレートが入っている
筆者の誕生日である3月29日のテディ。名前はヤッチャン
バースデーテディは、マーブルチョコのオマケとしての小さいテディベアのぬいぐるみ。ぬいぐるみのひもについている本のようにデザインされたタグを開くと日付と名前が書かれています。
自分や家族、友人の誕生日、記念日のテディを探してプレゼントするなど、目当ての日付のテディを求めて複数買う人が続出しました。販売されているバースデーテディは、小窓からぬいぐるみは見えますが、日付を知るには購入後にタグを開封するしかないからです。
そんな販売方法で、一時期は品切れにより販売中止になる地域が出るほどの人気ぶりでした。ちなみに、商品名は365日ですが、2月29日も含む366種類あり、それぞれ柄も違います。
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第1弾と第2弾のテディ
その後、全種類のテディの一覧がウェブサイトに掲載され、また同様に全種類を網羅した書籍が発売されます。それにより、希望する日付のテディの色と柄を把握しておけば、店頭で小窓から中身を見て探せるようになりました。
タグが直接縫いつけられた商品(表)
裏
その後、タグの色が星座別に分かれている第2弾が発売。そして国要素の入った「旅するバースデーテディ」、スイーツや花柄などシリーズ展開していきます。
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平成女児が話題の今こそ、自分の誕生日のバースデーテディを探しましょう。
撮影/山下メロ
