
全盲のシンガー・ソングライター佐藤ひらり(24)が10日、品川区の荏原文化センターで行われた「平和の集い〜被爆ピアノが奏でる平和な未来の願い〜」でライブを行った。
この日のために、80年前の原爆投下時に被爆したピアノを広島から運んできた。「千羽鶴」「Believe」などを弾き語りした佐藤は「私は新潟県出身なのですが、長岡市に長岡花火があります。8月2、3日に平和や慰霊、鎮魂の気持ちを込めて行っています」などと故郷のイベントを紹介。「私は目が見えませんが、五感のうち、目以外の四感を使って平和のことや自然のことを感じています」などと話した。
「恩返し」を歌唱する際には「初めて歌ったのは5歳の時。こう見えて(笑い)、19年も歌ってきています。ある日、老人ホームを慰問した時に、おじいちゃん、おばあちゃんから『ありがとう』と言ってもらった言葉がうれしくて、ここまで音楽を続けてくることができています。『ありがとう』の言葉の連鎖ってすてきですね。今日は応援をしてくれた皆さんへの恩返しを込めてこの曲を歌います」。
21年8月に「東京2020パラリンピック」開会式で「君が代」を独唱して世界デビューして4年超。各地で透明感ある4オクターブの声を響かせてきた歌姫がこの日、品川で平和と感謝の歌声を響かせた。
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