体調不良のロバンペラ、スーパーフォーミュラ鈴鹿テスト2日目以降を不参加へ。めまい症で医師から走行禁止

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2025年12月10日 22:50  AUTOSPORT web

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カッレ・ロバンペラ(Kids com Team KCMG) 2025スーパーフォーミュラ鈴鹿合同テスト/ルーキーテスト
 全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するKids com Team KCMGとカッレ・ロバンペラは12月10日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されている合同テスト/ルーキーテストについて、発作性頭位めまい症の症状によってロバンペラが残りセッションに参加しないことを明らかにした。

 WRC世界ラリー選手権で2度の王者を獲得している最年少チャンピオンのロバンペラは、2025年シーズンをもってラリー競技を引退。2026年からはフォーミュラレースに戦いの舞台を移し、まず初年度はTOYOTA GAZOO Racingのサポートのもとスーパーフォーミュラへの参戦を発表している。

 そのロバンペラは、スーパーフォーミュラ参戦を前に鈴鹿サーキットで行われる合同/ルーキーテストへKids com Team KCMGから参加した。初日午前のセッション1では8号車をドライブしてデータ取りとマシン習熟に務めたロバンペラだが、午後のセッション2が始まってもコースインせず、公式放送では『体調不良により出走キャンセル』という情報が出されていた。

 Kids com Team KCMGの土居隆二監督によると、WRCサウジアラビア戦から続く多忙さに加え、身体への負荷の高いスーパーフォーミュラ初ドライブが重なった体調不良ではないか、ということが予測されていた。チームとロバンペラはその後の検査で『良性発作性頭位めまい症』と診断され、医師から今週の走行禁止を言い渡されたことから、スーパーフォーミュラ鈴鹿合同/ルーキーテストの残りセッションへの不参加が明らかとなった。

「昼の休憩中に、発作性頭位めまい症の症状によって視界とバランス感覚に影響が出てしまった。医者からは今週の走行を控えるように指示があった」と、ロバンペラはKids com Team KCMGのプレスリリースにコメントしている。

「午前中の空力テスト以外、まとまった走行ができなかったことはとても残念だ。初めての走行にも関わらず不運な出来事だけど、今は回復に専念して次の機会を待つしかない」

 発表時は大きな話題を集めた最年少WRCチャンピオンのスーパーフォーミュラ参戦。その初走行は思わぬかたちで終了となってしまった。まずはロバンペラの回復を願うととともに、2026年スーパーフォーミュラでの活躍に期待したいところだろう。なお、スーパーフォーミュラ公式SNSによると、Kids com Team KCMGの8号車は2日目以降、鈴木斗輝哉がドライブするとのことだ。

[オートスポーツweb 2025年12月10日]

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