
「ぴえんヶ丘どすこい之助。明日は明日の鈴木福」安住紳一郎アナもよく口にする「ダジャレ」。その“進化系”「ネオダジャレ」が若者の間で広がるワケとは?
【写真を見る】≪ただい抹茶ミルク≫≪おけ丸水産≫若い世代で「ネオダジャレ」なぜ人気?【THE TIME,】
ダジャレを多く使うのは「20代」<布団が吹っ飛んだ><そんなシャレは よしなしゃれ>など、かつて「ダジャレ」といえばおじさんたちが使うものでしたが、今は少し事情が違うようです。
「おやじギャグはもう通用しなくなっている。『聞け』っていう空気を出してしまうと、“ハラスメント系”になっちゃう」(40代会社員)
「おやじだけど、おやじギャグは使うと恥ずかしい」(50代会社員)
“ダジャレは恥ずかしいもの”として、使わないおじさん達が増えるなか、2025年に行われた調査では「一番ダジャレを使うのは20代」という結果に。
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【Q:ここ3か月以内にダジャレを見聞きしたり使用したりした】
▼20代:20.6%▼30代:16.6%▼40代:16.2%▼50代:17.7%▼60代:14.8%
※博報堂生活総合研究所「ことば遊びにかんする調査」(2025)
※首都圏・名古屋圏・阪神圏、20〜69歳男女1500人/2025年2月インターネット調査
実際に、街で聞いてみても…
「ダジャレが飛び交っている。≪期待大、平井大≫はたまに言う」(20代女性)
「クセで≪いただきマンモス≫とか言っちゃう」(大学生)
「友達が『トイレに行く』って言ったときとか≪トイレいっトイレー≫なんかは自然と出ちゃう」(高3女子)
なぜ今、若者がダジャレを使うのかー
若者言葉の研究家は、ダジャレが“アップデート”している点に注目します。
『博報堂生活総合研究所』松井博代上席研究員:
「“ネオダジャレ”と名付けて若者の今の現象として捉えている。便利で使える、コミュニケーションの中で“使えるダジャレ”になっている」
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一体どのようなダジャレで、どう使っているのかー
「美味しいの『うまい』と『マチュピチュ』で≪ウマチュピチュ≫。“LINEでよく言っている”」(大学生)
「ホンマに?を≪ほんMoney≫。親しみがある感じで“LINEでよく使う”」(高校生)
「≪おけ丸水産≫マジよく使う、オッケーの意味。口でダジャレ言うようりか“LINEの方が多い”。仲が良いほうがダジャレは使いやすい」(高3女子)
多く聞かれたのは「LINEで使っている」という声です。
今の若い世代は、SNSなどテキストでのやり取りが中心。文字だけだとどうしても冷たい印象になるため、“表現を柔らかく”したり、“親密度を表す”方法として、積極的にダジャレを使うのだといいます。
ダジャレが「実用的」に進化使い方だけではなく、ダジャレの中身も進化しています。
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「≪いただきマングース≫、失敗して終わった時に≪終わりンゴ≫とか」(大学生)
「≪おはようグルト≫≪ただい抹茶ミルク≫。仲いいからこそふざけたくなっちゃう」(大学生)
「寝る前に、≪おやすミンミンゼミ≫とか言う」(高1女子)
「『お疲れ』と『疲れた』を混ぜて≪お疲れたんぽぽ≫」(高2女子)
一昔前は、「布団が吹っ飛んだ」や「アルミ缶の上にあるミカン」など、あまり意味のない状況を描いたモノで、ただ笑わせることだけが目的でしたがー
高3女子:
「布団が吹っ飛んだは、使うところがない。“実用的じゃなさすぎる”」
いまの若者にとっては“会話の中で使えるか”が大事で、それゆえ「ネオダジャレ」は≪ただいマンボー≫や≪やばたにえん≫≪うれシーサー≫など、挨拶や語尾などをもじったり、韻を踏んだものが多いのです。
絵文字もダジャレに使います。
20代女性・大学生:
「『〜かも』の“かも”をカモの絵文字、『たしかに』の“かに”をカニとか、みんな結構使っている」
他にも「家に帰る」でカエルなど、文章の語尾を“ダジャレ”の絵文字に。
LINEスタンプも「ダジャレ」が人気LINEのスタンプも、ストアで検索すると5000個以上の「ダジャレスタンプ」が販売され一大ジャンルとなっています。
高1女子が使っているのは、キャラクターが雪だるまに扮して「ゆきまーす」などのパターン。
高3女子は、レモンの絵に「がんばレモン」など、“ダジャレと食材”を使っているスタンプなど。
ちなみに、今回の取材で約40種類以上が出てきた「ネオダジャレ」ですが、一番人気だったのがー
「≪まかセロリ≫とかめっちゃ使う」(高3女子)
「俺に≪まかセロリ≫。『任せろ』って普通にいうとダサいというか、そのままなんで」(10代男性・大学生)
「『任せろ』よりかわいい」(高2女子)
令和に進化を遂げた「ネオダジャレ」が、新たなコミュニケーションツールとして広がっています。
(THE TIME,2025年12月10日放送より)

