Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing) 2025スーパーフォーミュラ鈴鹿合同テスト/ルーキーテスト 12月11日、三重県の鈴鹿サーキットで行われている全日本スーパーフォーミュラ選手権の合同テスト・ルーキーテストは2日目を迎え、この日の走行に参加する唯一の女性ドライバーであるJuju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing)は午前のセッション3で1秒39秒077を記録。午後のセッション4で1分39秒229を記録し、参戦2年目となる2025年シーズン最後のSF走行を終えた。
テスト初日終了後にメディアミックスでは、「自分たちのやるべきことをしっかりとやりたい」と語っていたJuju。鈴鹿テストでのいちばんの目標は、しっかりテストメニューをこなすことだった。
「普段はできないようなセットをいろいろ試して、一番いいセットアップを見つけようというところが、チーム全体の目標としてありました。そのため、まずはテストメニューをしっかりして自分のやるべきことをこなし、最終的にはタイムを出しに行きたいと思っていました」
この目標を達成するべく「自分の感じたことを素直にそのまま伝えるということは、すごく意識していました」と語るJuju。そんななかで迎えた午前のセッション3では、前夜エンジニアと相談を重ねたというセットを導入して自身のベストタイムを更新する。「午前中が今週で一番フィーリングが良かったです」と振り返るが、悔しさを感じる場面もあったそうだ。
「メカニックの人手が足りず、今回のテストから新たに加わったメカさんもいたのですが、みなさん一生懸命やってくださいました。ただ、やっぱりバタバタしたりとかもして予定よりも早いタイミングでコースに出てしまい、午前の一番最後のアタックの時に最終コーナーで引っかかってしまいました。結果的にコンマ5秒ロスしてしてしまったのですが、その時のタイムが(1分)39秒フラットだったことを考えると38秒5は出せていたと思うので、そこはちょっと悔しかったですね」
続く午後のセッション4では大きなセットアップ変更なども行ったようだが、「あまり良くなりませんでした」とJuju。とはいえ、そうしたセットアップ変更もプランのひとつだったようで「チームにとってはすごくポジティブなテストだったと思います」と2日間の走行を評価した。
「鈴鹿でいろんなメニューを試すというテストは私たちのチームにとって初めてなので、今回のテストで得たデータはチームにとってすごく重要になると思います。本来であればシーズン前にこういうのをいろいろ試しておくのが普通なので、やっと試すことができたな、という感じです」
2日間の走行で合計154周の走行を完了したJuju。チームだけではなく、ドライバーとしても学びを得られたテストだったようだ。
「どういった方向で物事を進めていくのかという部分がクリアになり、自分のやるべきことが見えてきたテストでした。鈴鹿サーキットをたくさん走ることができたので嬉しいです」
JujuやHAZAMA ANDO Triple Tree Racingにとって実りの多い2日間となったスーパーフォーミュラ合同テスト。Jujuの来季の去就については現段階では未定となっているが、今後のキャリアに向けて得たものは多かったに違いない。
[オートスポーツweb 2025年12月12日]