
お笑い芸人の矢部太郎が12日、出版社「たろう社」を設立し、初の書籍として矢部の父で絵本作家のやべみつのりが著した「光子ノート」(B6判、992ページ、3500円=税抜き)を今月22日に出版すると発表した。
タイトルの光子は、矢部の姉。その弟である矢部と2人の成長を、家庭で家事と育児を担当していた父がだからこそ観察してつづった記録だ。出版することも誰に見せることもなく保管されていた絵日記40冊を矢部が自らスキャニングして、編集した。1970年代、高度成長期の東京でお友だちと遊んだり、保育園に通ったり、誕生日を祝ったり、夏のプールや銭湯に行ったりといった、昭和の時代のどこか懐かしい日常風景が描かれている。そんなエピソードやシーンの数々は、時代を問わずに誰もが共感できそうだ。
矢部は設立に当たり、「流通は大手取次との契約はなく、書店の皆さまにお声がけして取引を行い、発送も自分でしようと思っています。父と本を作って遊んでいた子どもの頃、使っていた『たろう社』という名前で本を作って届けることをできるだけ楽しもうと思っています」としている。
芸人として活躍する一方、矢部は2017年(平29)に描いた漫画「大家さんと僕」で第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞している。
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