2025年シーズン第7戦からコンビを組む平川真子/冨本諒 JRC第7戦久万高原ラリー 12月19日、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)はYouTubeチャンネル『トヨタイムズスポーツ』にて2026年シーズンのモータースポーツ体制を発表した。国内外の参戦カテゴリーに関する発表が続くなか、JRC全日本ラリーにおいてはTOYOTA GAZOO Racing-WRJ(TGR-WRJ)が、引き続きシリーズ参戦することが明らかに。また、国外ではGRカローラでのARA全米ラリー選手権への新規参戦も決定している。
人材育成と“モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり”の実践を目的にJRCに参戦してきたTGR-WRJは、2025年から同チームを率いる眞貝知志監督の下、来季2026年も国内最高峰のラリー選手権に挑む。
大竹直生/橋本美咲組とともに開幕6連勝を果たす活躍で2025年のMMCモリゾウチャレンジ・カップを制したTGR-WRJだが、迎える新シーズンは前年も同チームからMMCを戦った平川真子と、同第7戦からコドライバーを務める冨本諒のペアによる単独エントリーへと体制が変更された。参戦車両はトヨタGRヤリスだ。
なお平川/冨本組は、若手ラリードライバーや女性ドライバーの発掘や育成を目指すJRCのサブカテゴリー、MMCに引き続きエントリーするものの、シリーズのレギュレーション変更にともない参戦クラスは従来のJN-2からJN-3に変わっている。
TGR-WRJは2026年もトヨタ社員を中心としたエンジニアおよびメカニックを起用し、人材育成を実践していくという。
2026全日本ラリー選手権 参戦体制
チーム名
TOYOTA GAZOO Racing-WRJ(TGR-WRJ)
参戦クラス
JN-3クラス(MMCモリゾウチャレンジ・カップ)
参戦車両
トヨタGRヤリス
エンジン
1.6リッター直列3気筒インタークーラーターボ
駆動方式
スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”
ドライバー
平川真子
コドライバー
冨本諒
■GRカローラベースのラリーカーを北米ラリーに投入
TGRは来季2026年より、北米大陸のラリーでの挑戦を開始する。舞台となるのはARA全米ラリー選手権だ。
JRCでの活動と同じく、社員エンジニアやメカニックも参画し人材育成が行われるこのプログラムでは、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)が、第2戦よりトヨタGRカローラ・ラリーRC2を走らせる。
このマシンは1.6リッター直列3気筒ターボエンジンを搭載するGRカローラベースのラリーカーであり、WRC世界ラリー選手権のWRC2クラスやERCヨーロッパ・ラリー選手権、JRCなどでおなじみのラリー2に相当レベルのRC2クラスに投入される予定だ。
ドライバーは若手アメリカ人ドライバーのセス・キンテロ。23歳の彼はダカールラリーを含むW2RC世界ラリーレイド選手権と並行して参戦することとなる。コドライバーは、TGR WRCチャレンジプログラム2期生だった小暮ひかるとペアを組んでいたトピ・ルフティネンだ。
2026全米ラリー選手権 参戦体制
チーム名/TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team (TGR-WRT)
参戦クラス/RC2
参戦車両/トヨタGRカローラ・ラリーRC2
エンジン/1.6リッター直列3気筒ターボチャージャー
駆動方式/4WDシステム
ドライバー/セス・キンテロ
コドライバー/トピ・ルフティネン
[オートスポーツweb 2025年12月19日]