長編映画デビューした20歳女優、新宿の真ん中の映画館で「心臓が出そう」人生初の舞台あいさつ

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2025年12月20日 16:35  日刊スポーツ

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映画「無明の橋」公開記念舞台あいさつに登壇した、左から陣野小和、渡辺真起子、木竜麻生(撮影・村上幸将)

陣野小和(20)が20日、東京・新宿武蔵野館で行われた、渡辺真起子(57)主演映画「無明の橋」(11月28日に富山で先行公開)公開記念舞台あいさつで「心臓が出そう」と口にした。


「無明の橋」は、古くから山岳信仰の対象とされてきた富山県の立山に入山を許されなかった女性のために3年に1回、催される女人救済の儀式「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)」をモチーフに、坂本欣弘監督(39)が構想から9年の末、映画化。布橋灌頂会は白装束と赤い帯を着けて目隠しをし、さんずの川に見立てた布橋を渡ることで極楽浄土を願うという儀式で、渡辺は劇中で3歳だった愛娘を亡くして心に癒やせぬ傷を負い、強い自責の念を背負いながら生きる由起子、陣野は立山で育ち、布橋灌頂会の手伝いをしたことをきっかけに由起子と行動を共にする少女・沙梨を演じ、長編映画デビューを果たした。


陣野は「人生初の舞台あいさつなので、心臓が出そうなほど緊張しています」と初々しくあいさつ。「オーディションで選んでいただいた時から(役と)合っていると言ってもらったけど、自分では、そう思わなかった。乖離(かいり)して、分からなくなって」と、共演の木竜麻生(31)に相談したと明かし「難しく考えないで、やった方が良いよ」と言われたと振り返り「楽になった」と笑みを浮かべた。


木竜は、布橋灌頂会への参加をきっかけに由起子と沙梨と関わり合いを持つ夏葉を演じた。陣野に相談された当時を振り返り「無責任なことを言ってしまった…覚えています」と言い、照れ笑いを浮かべた。そして「そんなふうに真っすぐに考えたり、私たちとご飯を食べる姿がピッタリだった。大丈夫だよ、と無責任なことを言ってしまったけれど、気持ちが楽になれば良かった」と続けた。演じた夏葉については「神事が力があると感じて、行こうと思った前提で、いろいろなことを抱えていても、軽やかに見える女性にはしたかった。食事のシーンは素直においしいと思えて、笑って話せるところが幸福感に満ちて見えたら良いな。幸せな人…と思った」と評した。


吉調子が良いタクシーの運転手の細田を演じた吉岡睦雄(49)は「僕は元々、調子が良い。苦もなくやれた。最初はクールな運転手だった」と言い、客席を笑わせた。

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