
TBS山本恵里伽アナウンサーが、キャスターを務める同局系報道番組「報道特集」(土曜午後5時半)の6日の放送に生出演。高市早苗首相の政権下でも自民党に「政治とカネ」が起きている現状について語った。
番組では、今週に高市政権が国会で成立させた、コロナ禍後では最大規模となる補正予算案で、18兆3000億円のうち、8兆9000億円があてられることを紹介。一方、物価高による倒産が過去最多を更新したことも伝えた。また高市首相が、緊縮財政ではなく「責任ある積極財政」を推進していることについて、「アベノミクス」の生みの親とされるイェール大学の浜田宏一名誉教授がVTRで出演し「アベノミクスが始まった時代と現在とは全部違っているので、同じ金融政策をせよ、というのは間違いであると思います」と警鐘を鳴らした。
山本アナは東京・砂町銀座商店街や、鹿児島市内で50年続いたものの物価高のあおりを受け20日に閉店となる和食店を取材した。山本アナの取材に対し、店主は卵1箱約10キロの値段が、2000円台から4000円近くまで跳ね上がったことなど、切実な物価高を告白。メニューを値上げせざるを得ない状況も伝えられた。
山本アナは「今回、私は商店街や飲食店の方々にお話をうかがいましたけど、モノの値段が上がって『とにかく苦しい』という声ばかりでして、商店街の人からは、この数年で店を閉じる人が増えた、というお話もあったんです」と取材を回想。「そして、今日まさに閉店の日を迎えている鹿児島の老舗和食店がありましたけど『お客さんも苦しいから、外食はまず最初に削られるんだ』という風におっしゃっていました。もっと早く物価高対策に取り組んでくれていれば、と、自分の力だけではもはや限界だ、という切実な訴えがある一方で、でも今、みんな平等に厳しいから、とどこか自分を納得させようとするような、複雑な様子がとても気になりましたね」と語った。
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