僕青・雲組の新章にメンバーが秘める闘志「もっと前に」「もっとハートを強く」

0

2025年12月22日 09:00  日刊SPA!

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊SPA!

上段(左から):青木宙帆 (あおき ゆうほ)、秋田莉杏 (あきた りあん)、宮腰友里亜 (みやこし ゆりあ)、萩原心花 (はぎわら ここか)、八重樫美伊咲 (やえがし みいさ)、中段:持永真奈 (もちなが まな)、工藤唯愛 (くどう ゆあ)、伊藤ゆず (いとう ゆず)、下段:今井優希 (いまい ゆき)、安納蒼衣(あんのう あおい)
―[あの日夢見た雲組]―
「僕が見たかった青空」、2023年6月15日に乃木坂46の公式ライバルグループとして結成したアイドルグループ(通称:僕青)だ。

 同グループはセカンドシングル以降、シングル選抜システムを採用。メンバー22人(1名活動休止中)は、表題曲やメディア出演をしていく選抜の「青空組」と、ライブなどを中心に活動する「雲組」の2つチームに分かれて活動している。

 この連載「あの日夢見た雲組」は、7枚目シングル「あれはフェアリー」で構成された雲組単独公演のライブとともに、雲組で切磋琢磨するメンバーに注目していく。今回は、7枚目シングルに収録される雲組の新曲「カイロに月」のMV撮影に完全密着。新体制の雲組10名に今シングルへの意気込みやMVにまつわるエピソードなどを語ってもらった。

◆宮腰友里亜「やればできる子だったと思う…」

――新体制の雲組の印象はどうですか?

宮腰:メインメンバーを務める唯愛ちゃんがみんなのことを引っ張っていってくれて、新しいなっていう感じがするので、新しい雲組をお見せできるんじゃないかなと思います。

――6枚目シングル期間ではグループとしても変化がありました。

宮腰:そうですね。7枚目シングルから雲組は10名と人数が少なくなったので、単独公演の立ち位置や歌割りも変わったことでイチから覚え直すこともあります。そのなかで、雲組に初参加の(安納)蒼衣ちゃんは初めの楽曲も多いはずなのに、立ち位置や振りも完璧にしてレッスンに臨んでくれていて驚きました。

――MVでは授業シーンもありましたけど、勉強は得意でした?

宮腰:お母さんは頭が良いので、やればできる子だったと思うんですよ。

――やらなかった、ということ?(笑)

宮腰:テスト期間だけ図書館に籠って頑張るタイプでした(笑)

――学校に来るとどんな気持ちになります?

宮腰:今回は制服も着れて、若返った気がするから嬉しいです! 卒業してから3年経つけど、制服を着るとドキドキしちゃいますね。

◆7枚目期間は「前に出れるように頑張りたい」

――MVには学校帰りに喫茶店で友達と勉強するシーンもありますけど、福井だと学校帰りに行くところといえば?

宮腰:福井駅周辺のお店によくみんなでいました。福井の高校生にとっては定番コースというか。

――「カイロに月」MVの見どころは?

宮腰:自分の未来に少し臆病になっている女の子が踏み出していく青春感と、サビで唯愛ちゃんの背中をそっと押し出すような振りにも注目してください。

――宮腰さん個人のアピールはありますか。

宮腰:教室のシーンで唯愛ちゃんとゆずちゃんと私の3人のカットがあるんですけど、そこで私のチャームポイントの横顔とまつ毛が注目ポイントです! 

――7枚目シングルはどんな期間にしたい?

宮腰:誰よりも一番目立って、前に出れるように頑張りたいと思ってます。雲組単独公演ではメインメンバーを務める楽曲もあるので、歌を自分のモノにして表現力に変えたいです。

◆秋田莉杏「振り入れでは緊張で笑えてなかった」

――MV撮影を振り返ってどうでしたか。

秋田:あっという間でした! 雲組が10人というのは初めてなので、より一人一人の表情を見てもらえそうなのでワクワクしてます。

――印象に残ったシーンは?

秋田:ダンスシーンですね。序盤は「もっと明るく!」とか指示していただいて、最終的は今の雲組らしい明るい感じにできたかなと。グラウンドで踊ると開放感がすごくて、芝生の上っていうのもレッスン場とは違うので新鮮な気持ちで踊れました。衣装の袖にヒラヒラがついていたり、「花」っていう歌詞に合わせた振り付けがあったり、可愛いが詰まってるところに注目してほしいです。

――掛け声は新体制になってから新たに作ったんですか。

秋田:振り入れしたのがMV撮影の前日だったのと緊張で笑えていなかったから、全員で「にー!」ってやってみたらいい感じだったので、個人的にはこれからもこの掛け声を続けたいなって思ってます。

◆もっとハートを強くして頑張っていきたい

――秋田さんは現役高校生ですが、実際はどんな学校生活?

秋田:お仕事との両立で大変なこともあるんですけど、同じクラスにギャルの友達がいて、会うとめっちゃポジティブになれるんですよ。私も中学時代のマインドは「何事もなんとかなるやろ」っていう前向きな性格だったんですけど、アイドル活動が始まると色々と考えることもあるじゃないですか。自信をなくしてしまうときも、学校に行くとギャル友がアゲにしてくれるので、良いバランスでやっていけてます(笑)

――今年9月に行われた超雲組公演 HYPERで秋田さんの決意表明が響いたファンの方も多いと思います。7枚目の活動に入ってからの心境を聞かせてください。

秋田:そうですね。個人的に暗い方向に考えてしまうこともあります。でも横を見たらメンバーがいるし、励まし合って切磋琢磨しながら、もっとハートを強くして頑張っていきたいなって思います。あとは目標にあるのは、雲組単独公演でソロパフォーマンスをすること。歌うのも大好きなので、そういう自分を見てもらえる場を掴みたいなって。その立場を任せてもらえるぐらいの存在になりたいです。

――ほかに掲げてる目標はあったりしますか。

秋田:ソロのお仕事にも挑戦したいです。ドラマに出演してみたいですし、メンバーがファッションショーのランウェイを歩いてる姿をみたら羨ましいなと思うし、甲子園で始球式もやってみたいです。そのぐらいほんまの自分は目立ちたがりなんですよ。でも今はそれを閉じこめてしまっているので、殻を破るきっかけにできるように頑張ります!

◆青木宙帆「レッスンで10人体制を実感」

――7枚目の雲組は過去最少の10名ですね。

青木:既存の雲組楽曲もフォーメーションを作り直しているんですけど、12人のときの振りに慣れているからこそ、レッスンをしていて少なくなったんだなと実感するときがありますね。人数が少なくなった分、単独公演ではステージが広く使えるようになるので、そこは楽しみでもあります。

――新体制の雲組の雰囲気はどうですか。

青木:ゆずちゃんを筆頭に新しい雲組公演に向けて、レッスン期間も少ないなかで団結してやっているなっていうのは感じています。そのなかでも、今回青空組から移動してきたもっちー(持永)と安納ちゃんの二人が熱意をもって取り組んでくれているので、私たちのモチベーションも上がってます!

――今作のMVは高校最後の冬休みから物語が展開していきますが、青木さんの生まれ育った沖縄はどんな高校生活でした?

青木:沖縄は一年中が夏っていう感じなので冬服の出番は少なくて、1月〜3月は着てるんですけど、冬服でも生地が薄かったような気がします。だから、想定以上の寒さが襲ってくると耐えられないんです(笑)

◆手動のかき氷機で「雪合戦」

――沖縄の人は寒がりだと聞いたことがあります。

青木:そう、寒がりなんですよ。20度ないと寒く感じます。

――ちなみに沖縄ではカイロは使います?

青木:私は結構使ってたんですよ。制服が薄くて寒いから貼るタイプじゃなくて、持ち歩くカイロを常に持ち歩いてました。

――ほかに学生時代の思い出はありますか。

青木:うちのクラスは学級費でかき氷機を買っていて、コンビニに行って氷を買ってかき氷を食べたりしていたんですよ。で、12月になったときに「これで雪作れるんじゃない?」って話になりまして。手動のかき氷機だったから、めちゃくちゃ大変な思いをしながら雪合戦をして遊んでました。冬を感じないから、自分達で演出するという(笑)

――「カイロに月」のアピールポイントは?

青木:最初の「ポケットの〜」っていう歌詞のところで、ポケットを探すような振りがあって、そこからカイロを持っているところに広がっていくダンス。それと落ちサビでは歌っているメンバーがソロで踊っていたりするシーンも見どころ。ストーリー性のある楽曲は雲組ならではだと思うので、MVも繰り返して楽しんでほしいです。

◆今井優希「声掛けを積極的に」

――今回、日刊SPA!の密着カメラマンと一番相性が合っているように見えました。

今井:そうなんです、やばーい! 喋り方とか頷き方が私と同じみたいで、メンバーにも「今井優希がもう一人いるじゃん!(笑)」って言われました。

――新体制の雲組になりましたが、今井さんはどんな役割でしょう。

今井:私は元気を出す担当として雲組を明るくしようと思っていて、「頑張ろう!」「楽しもう!」っていう声掛けは積極的にやってます。お昼にグラウンドでダンスシーンを撮ったんですけど、最初は表情が硬かったりとか、振りがふんわりしていた部分が多かったんですけど、円陣を組んだりして士気を高めて挑もうと思いました!

――個人的なアピールポイントは?

今井:Bメロのソロダンス。クラシックバレエをやっていたので、流れるような振りが注目ポイントです。

――今井さんは喫茶店のシーンもありました。

今井:私、喫茶店がめっちゃ好きなんですよ。デジカメを片手に喫茶店巡りをしてインスタに投稿しているので、今回のお店は入った瞬間に良いロケーションでテンションが上がりました。屋根の木材の感じや壁にもティーカップが並んでいて、店内の雰囲気も良かったです。撮影ではメンバーが同級生っていう設定なので、お茶をしながら妄想トークで盛りあがってました。

――現在は大学生ですけど、撮影中は高校生の頃を思い出したり?

今井:そうですね、高校生はすごく楽しかったので戻りたいなって。学校に行って友達と話したり、テニス部で練習に励んだり。学校帰りはコメダ珈琲に寄って、テスト勉強もしていたので、リアルに思い出しました。

◆最近はライブが心から楽しい

――7枚目シングルの期間で新しく挑戦したいことはありますか。

今井:雲組は単独公演が主な活動になっているんですけど、最近はライブが楽しいなって心から思えるようになってきて。自分がそう思えたときにブログのコメントを読むと、「あのときの表情がよかった」と書いてあって、ちゃんと伝わるんだって実感したんです。だから本番を楽しめるようにレッスンをしっかりやって、今井優希は成長しているなと思ってもらえる姿をお届けしたいと思っています。

――楽しめるようになったきっかけは?

今井:ライブで盛り上がっているときとか、雲組公演でメインメンバーを任せてもらえて披露したときに「私、アイドルしてる!」って思えたんです。今まではそこまでの余裕も自信もなかったんですけど、最近はファンの方にも楽しんでもらいたいっていう気持ちが出てきました。

――今日密着したSPA!のカメラマンは「もっと自分を爆発させて突き抜けてほしいです」と言っていました。

今井:ということは、もっとギャルを出してもいいってことですか?(笑) ファンの方の前では隠してたんですけど、最近は本性がバレてきているので、雲組のハッピーガールを目指します!

◆工藤唯愛「少しだけ強くなれた気がします」

――今日は朝早かったと思うのですが、準備しているとき何を考えてましたか?

工藤:上手くできるかなっていう気持ちとずっと闘っていた気がします。

――前作の「虹を架けよう」では隣りに八重樫さんと二人でメインメンバーを務めましたが、今回は単独ということで違いはありましたか。

工藤:全然違いました。今までとは違う世界というか、不思議な感じがしてます。

――朝は「ソワソワしている」という感情でしたけど、撮影を終えてみて今はどういう感情でしょう?

工藤:少しだけ強くなれた気がします。初めてソロの撮影とか演技パートも撮影したので、たくさん経験が積めて、また1つ自分の経験値も増えたし挑戦するっていうことでの強さも身についたかなって思いました。

――その挑戦のなかで、とくに印象に残ってることはありますか。

工藤:ダンスシーンですね。やっぱりスタジオで練習してたことが外だとうまくいかないことも多くて、自然との闘いみたいな部分が私の中ではあったので結構苦戦しました。そのなかでも、みんなが変わらずに温かく優しく一緒に支えてくれたので、最後は安心してできたなっていうのも大きかったです。

――カフェのシーンではセリフのないお芝居も大変そうでした。

工藤:難しかったです。MVでは声が入らないから目線や仕草で表現しないといけないんですけど、それが見てくれてる方達にちゃんと伝わってるかなというのがすごく不安だったので。

◆印象に残るところを毎公演で1つでも

――「少し強くなれたかな」という言葉もありましたけど、今作のメインメンバーとして自信を持って届けられる作品になりそうですね。

工藤:はい。撮影が終わって監督さんにご挨拶させてもらったときに、「いい画が撮れたから、完成を楽しみにしていてください」という感じで言ってくださったので。撮影中は不安が大きかったから、最後にそう言ってもらえたことがすごく嬉しかったですね。

――7枚目シングルの期間で自分に課題を設けるとしたら何かありますか?

工藤:雲組単独公演を見てくださった方に「あの場所に立つ工藤の歌声が良かった」とか「ダンスとか表情良かったよね」っていう印象に残るところを毎公演で1つでも出したいです。

――この楽曲がリリースされてからが本当のスタートですもんね。

工藤:すごく楽しみです。多くの方に新しい雲組を見てもらえるように、魅力が伝わって好きになってもらえるように頑張りたいなって思います。

【僕が見たかった青空】
2023年6月15日に結成したアイドルグループ、通称は「僕青」。7枚目シングル「あれはフェアリー」が発売中。僕が見たかった青空の2025年を締め括るワンマンライブ「BOKUAO青春納め2025」が12月28日(日)に東京・TACHIKAWA STAGE GARDENで開催決定。最新情報は公式HPをチェック

<取材・文/吉岡 俊 撮影/星 亘(扶桑社)>

―[あの日夢見た雲組]―

    ニュース設定