『ジョン・クランコ バレエの革命児』© 2023 Zeitsprung Pictures GmbH.“シュツットガルト・バレエの奇跡”と言われた天才振付家ジョン・クランコの半生を描いた「John Cranko(原題)」が、『ジョン・クランコ バレエの革命児』の邦題で2026年3月13日(金)より全国にて公開されることが決定した。
ドイツ地方都市の小さなカンパニーだったシュツットガルト・バレエ団を一躍世界トップレベルに引き上げ、“シュツットガルト・バレエの奇跡”と言われた天才振付家ジョン・クランコ。代表作「オネーギン」は、シュツットガルト・バレエ団はもちろん、世界3大バレエ団の英国ロイヤル・バレエ団、パリ・オペラ座バレエ団など、世界中のカンパニーで現在も上演されている。その傑作の誕生秘話と、45歳という若さで非業の死を遂げたクランコの半生と素顔が、シュツットガルト・バレエ団花形ダンサーたちによる卓越したテクニックと表現力によって彩られ、描かれる。
情熱と革新的な才能にあふれ、バレエと人々に愛されるも、時に芸術追求に純粋すぎるあまり他人を傷つけてしまう複雑さを併せもつ天才ジョン・クランコを見事に演じたのは、『マレフィセント』(2014)のサム・ライリー。監督は長年にわたりシュツットガルト・バレエ団を取材し、演目のDVD撮影を担当するほど信頼関係の深いヨアヒム・A・ラングが務め、撮影はシュツットガルト・バレエ団の本拠地であるシュトゥットガルト州立歌劇場で行われた。
さらに、音楽はシュトゥットガルト州立管弦楽団が演奏しており、シュツットガルト・バレエ団の全面協力を得て、美と音楽に酔いしれる珠玉のバレエ映画が完成した。ドイツ映画賞衣裳デザイン賞受賞の衣装や1960年代当時を再現したインテリアも大きな見どころとなっている。
また本作には、シュツットガルト・バレエ団の現役の花形ダンサーたちも出演しており、希少な宮廷舞踊手の称号も与えられ、世界的に活躍しているスター・ダンサー、フリーデマン・フォーゲルもその一人。フリーデマン・フォーゲルは2026年3月に開催される東京バレエ団〈上野水香オン・ステージ〉東京公演にゲスト出演が決まっており、彼のパフォーマンスが舞台だけでなくスクリーンでも堪能できる絶好の機会となっている。
今回解禁となった本ポスターは、バレエダンサーたちの踊りを熱心に見入る、振付家ジョン・クランコ(サム・ライリー)の真摯なまなざしが印象的なビジュアルに。その下には、現在シュツットガルト・バレエ団のプリンシパルを務め、映画本編にも出演しているフリーデマン・フォーゲルが、夜のシュトゥットガルト州立歌劇場前でアラベスクを披露するカットが使われており、美しく格調高くも幻想的な仕上がりとなった。
『ジョン・クランコ バレエの革命児』は2026年3月13日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)