【2025年F1トップ10ドライバー】3位ルクレール/4番目の速さのマシンで超人的な走り。名門フェラーリにとって理想的な存在
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2025年12月29日 07:50 AUTOSPORT web

2025年F1アメリカGP 3位表彰台を獲得したシャルル・ルクレール(フェラーリ) 2025年F1シーズンを通して、毎戦全ドライバーの仕事ぶりを詳細にチェックし、トップ5ドライバーを選出してきたベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、シーズン全体を振り返り、独自の視点で2025年のトップ10ドライバーを挙げた。10人のドライバーについての彼のレビューを添えて、カウントダウン方式で10位から1位までを紹介していく。
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■3位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
たとえば、全盛期のマイク・タイソンと15ラウンド戦い、45分間殴られ続けても立ち上がり、もう一度挑みに行ける男がF1グリッド上にいるとすれば、それはルクレールだ。
確かにルクレールは、無線や、マシンを降りてすぐのメディア対応では、意気消沈したり、ひどくフラストレーションが溜まっているように見えることがある。しかし断言できるのは、ルクレールは、予選であれ決勝であれ、最後の1メートルまで持てるすべてを懸けて戦い、0.001秒たりとも取りこぼさないということだ。
ルクレールは、フェラーリドライバーがどうあるべきかを完璧に体現している。途方もなく速く、完全にコミットし、決して諦めず、マシンが持つすべてを引き出す。その結果、特に予選では、SF-25に本来出せる以上の速さを求めてしまい、いくつかのミスも生じた。しかしルクレールは2025年、ルイス・ハミルトンを完全に上回ったパフォーマンスを見せた。それが彼のスピードを証明するのに十分だろう。
ルクレールは、おそらく世界最速の予選アタッカーであると同時に、コクピットの中からチームを助けることができる存在にも成長した。非常に率直で直接的なフィードバックを提供し、物事が思いどおりにいかない時でもユーモアのセンスを失わない。2025年、フェラーリのマシンは10チーム中4番目の速さしかなかったが、ルクレールの超人的な奮闘によって、スクーデリアは、サンパウロでダブルリタイアするまで、ランキング2位の座にしがみつくことができたのである。
[オートスポーツweb 2025年12月29日]
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