
2025年も残すところあとわずかとなりました。寒さが一段と厳しくなるこの季節は、外に出るよりも家でじっくりエンタメを楽しみたいものです。
そんな“おこもり時間”にぴったりなのが、12月にAmazonプライム・ビデオで配信が始まった話題作。2026年のスタートを切る作品としてもふさわしい、おすすめの3作品をピックアップして紹介します。
●「#真相をお話しします」
SNS社会の闇と人間の欲望を鋭く切り取ったミステリーとして注目を集める「#真相をお話しします」。匿名性の高い配信プラットフォームを舞台に、語られる“真相”の裏に隠された人間模様を描く作品です。
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本作が俳優デビュー作となるMrs. GREEN APPLEの大森元貴さんとtimeleszの菊池風磨さんのW主演で、結城真一郎さんの異色のミステリー小説を映画化しました。
物語は、ある配信番組に投稿された告白から始まります。軽い気持ちで暴露された話題が想像以上の波紋を呼び、視聴者もまた「真実とは何か」を考えさせられる展開です。
今この時代に欠かせないテーマ設定とテンポの良さは、引き込まれるポイントです。登場人物一人ひとりが抱える葛藤や弱さも丁寧に描かれており、単なる謎解きだけではないミステリーの面白さと奥深さがあります。途中からはフィクションと思えないリアルな展開やセリフが続きますので、最後の最後まで注目してください。
●「六人の嘘つきな大学生」
就職活動を控えた大学生6人が、ある出来事をきっかけに疑心暗鬼に陥っていく「六人の嘘つきな大学生」は、密室劇のような緊張感が魅力の心理サスペンスです。
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物語の中心となるのは、ある企業の最終選考に残った6人が集められた選考会。6人の大学生を演じるのは、浜辺美波さん、赤楚衛二さん、佐野勇斗さん、山下美月さん、倉悠貴さん、西垣匠さんと今をときめく俳優陣です。最終選考会で突如として明かされる“あるルール”が、彼らの関係性を大きく揺るがしていきます。
友情、嫉妬、保身といった感情が交錯し、誰が嘘をついているのか分からない状況が続く様子は圧巻です。
表向きは優等生に見える人物が意外な一面を見せたり、弱そうに見えた人物が核心を突く言葉を放ったりと、人間関係の裏側が露わになっていく様子はドキッとさせられます。リアルな世代感があって面白いのはもちろん、大人が見ても楽しめる内容です。
不安や焦りといった、誰もが抱える感情から生まれる嘘について考えさせられます。
●「人間標本」
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Amazonプライムオリジナル作品として配信開始したドラマ「人間標本」は、湊かなえさんの小説を原作に、人間の尊厳や倫理をテーマにしたダークなサスペンスドラマです。
「美しい少年を蝶のように永遠の美として留めたい」という狂気にとりつかれた蝶の研究者・榊史朗が、息子を含む6人の少年を殺害し、「人間標本」を作り上げた衝撃的な物語を描きます。主人公の榊史朗を演じたのは、西島秀俊さん。ほかに、市川染五郎さん、宮沢りえさんなど豪華キャストがそろいました。
アマプラオリジナルだからこそ扱えた衝撃的な内容やテーマ、挑戦的な演出が見どころです。
地上波では踏み込みにくいテーマを正面から描きつつ、サスペンスとしての謎解き要素や緊張感もしっかりと保たれています。湊かなえさんのファンも、初めて作品に触れる人も、衝撃的な内容から目が離せないはず。恐ろしいけれど現実に起きてしまうかもしれない危険性をはらんでいて、リアルに考えさせられる作品になっています。
●まとめ
今回紹介した3作品は、嘘や人間の本性、裏表といった「人」にフォーカスした部分が際立っています。作品の世界観に浸りながら、現実味のある展開にゾワッとするはず。年末年始にまず1作品見ようと考えている人は、ぜひこの3作品の中から選んでみてください。

