2025年、プロトン・コンペティションのポルシェ963でWECに参戦したニール・ジャニ ニール・ジャニは、WEC世界耐久選手権におけるプロトン・コンペティションのポルシェ963継続参戦にコミットしていたものの、プロジェクトが土壇場で頓挫したことに驚いたと明かした。
スイス出身のWECベテランドライバーであるジャニは、2023年半ばにプロトンのハイパーカープログラムが始まった当初からプライベートマシンで参戦していたが、ペンスキーとプロトンの共同参戦計画が実現に至らなかったため、2026年のWECでは活動休止を余儀なくされることになった。
この計画は、ポルシェがペンスキーのファクトリーオペレーションをWECから撤退させるという決定に続くものであり、各メーカーが2台体制で参戦するという要件を満たすために、プロトンは2台目のマシンをシリーズに投入する必要があった。
ジャニは当初、クリスチャン・リード率いる同チームが2026年もグリッドに残ることを大いに期待しており、計画が実現していればドライバーラインアップに残っていただろうと述べている。
42歳のジャニは、2012年のWEC創設以来、3シーズン目の欠場となる。彼はこれまで、2019/20シーズンと2022シーズンを欠場している。
「2026年は間違いなく、WECには参戦しない」とジャニはSportscar365に語った。
「だけど、長い間、プロトンがグリッドに残る可能性は非常に高く見えた。すべてが整っており、ACOを含む多くの関係者から多大な支援を受けていたからだ」
「クリス(・リード)は非常に前向きで、僕らが得ていたすべての兆候は良好だったので、その方向にコミットした。何人かの関係者が関わっていたので、非常に良いプロジェクトになる可能性があった。実現しなかったことにより、間違いなく多くの人が不意を突かれただろう」
「最終的に彼らはWECへの残留を断念し、カスタマーサポートにも影響が出た。本当に残念だ」
プロトンの963ハイパーカーは、2024年のスパ・フランコルシャンで5位という最高成績を収めたが、2025年シーズンはチームのパフォーマンスが大きく低下していた。ジャニ、ニコ・バローネ、ニコ・ピノがドライブした99号車は、サンパウロ6時間レースで10位に入賞したのみで、わずか1ポイントしか獲得できなかった。
このシーズンは、主にBoP(性能調整)の不振により、ポルシェ全体にとって非常に厳しいものとなっていた。
「初年度から、非常に良い瞬間もあった」とジャニは振り返る。
「2023年には、すでにペンスキーのマシンとそれほど差はなかった。そして2024年にはいくつか良いハイライトがあり、2025年もそれを活かしていきたいと考えていた。だけど、何らかの理由で、突然ペンスキーとの差がコンマ2秒からコンマ8秒に開いてしまった」
「原因があまり論理的でなかったので、時々理解に苦しむこともあった。フロントサスペンションのアップデートにより、プライベーターチームにとって(マシンの)理解が非常に困難になった」
「それに、他のチームは何千kmもテストしているのに、僕らは2年半もの間テストをまったくしていなかったのも問題だ」
WECでの活動を休止するにもかかわらず、ジャニは2026年も忙しいシーズンを迎える予定だ。新進気鋭のアウディF1チームでのシミュレーターワークに加え、コジェモ・レーシングからインディアン・レーシング・リーグとアルティメット・ヨーロピアン・カップ・ヨーロピアン・シリーズに参戦する。
また、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権への単発出場の可能性もあると彼は語った。
[オートスポーツweb 2026年01月03日]