玉川徹氏と石原良純“新春バトル”米国のベネスエラ攻撃めぐり 識者「おふたりともその通り」

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2026年01月05日 11:42  日刊スポーツ

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玉川徹氏(2019年7月撮影)

5日に放送されたテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜午前8時)で、元同局社員の玉川徹氏と月曜コメンテーターの俳優石原良純が、米国のベネズエラへの大規模軍事攻撃に対する日本政府の反応をめぐり、意見を対立させるひと幕があった。


高市早苗首相は4日に更新したX(旧ツイッター)で、「我が国は、従来から、自由、民主主義、法の支配といった基本的価値や原則を尊重してきました。日本政府は、こうした一貫した我が国の立場に基づき、G7や地域諸国を含む関係国と緊密に連携しつつ、引き続き邦人保護に万全を期するとともに、ベネズエラにおける民主主義の回復及び情勢の安定化に向けた外交努力を進めてまいります」と記し、軍事攻撃の是非については触れなかった。


玉川氏は、「今のところ、もやもやっとした発言しかしていませんけど、いいんですか? 日本政府はずっと、『力による現状変更は認めない』と言ってきたわけじゃないですか。これは力による現状変更ですよ、完全に。むしろ台湾有事よりひどいかも知れない」と訴え、「これに対して(高市首相は)非難しないんですか? アメリカがやったことだったら、今で非難したようなことでも非難しないんですか?」と疑問を重ね、「アメリカがやったことなら日本は非難できませんと。本音でね。そういうふうに言うんだったら、こういうふうなことだから直接非難できないから、もやもやっとした言い方をします、ということなら、じゃあなんで、台湾有事の話はもやもやさせてきたものを、わざわざ言ったんですか、という」と、日中関係の悪化を招いた昨年の国会答弁を持ち出し、指摘するひと幕もあった。


玉川氏は「僕は、日本政府がどうするかというふうなことが、今日以降の問題としてすごく大きいと思う」と述べたが、これに対し、良純は「日本政府が意思表明できるかといったら、できないでしょう」と主張。「踏み絵を踏ます、という部分があった時、これは現状、日本がどういうところに追い込まれているのか。台湾有事ということも含めて、僕らは理想論だけでは生きていけない。だって、アメリカが現実として、帝国主義に走ったわけですから。ロシアはやっているし、中国も、そういう野望を結構明らかにしている現状の中で、現状を知って対応していかないといけない」と述べた。


すると、玉川氏は「でも、アメリカの中でさえ、おかしいと言っている人がいっぱいいる。民主党の中はほぼ全員がそう言うでしょうし、共和党の中でもいる。トランプの支持者の多くは、他国と戦争するのはよくないと言っている人たちだから、これから非難が出てくる。そういう中で、『日本は現実がどうのこうの』って言って、今までウクライナのことを『力による現状変更は許さない』と言ってきたものが、これだけはオッケーと言えるんですか?」と、反論した。


ここで、解説で出演した上智大の前嶋和弘教授(現代アメリカ政治外交)は、ここで「おふたりの意見は、どちらもその通り」と、「仲介」するようにコメント。その上で「ただ、アメリカは原理原則を越えて変質した。アメリカ国内は今後どうなるか分からない中、日本はNOと言えない、といくのか、しっかりNOと言えるのか、なかなか決めにくい状況」と解説しながら「だけど、台湾やウクライナ情勢があり、原理原則に戻らないといけない。そもそも世界秩序はそういうものだと思う」と口にした。


これに対し、良純は「主張をするなら、僕らが備えることができるのか。僕だって、原理原則の方がいいと思うが、そのためには、日本国をどうつくるのかということをしないで、今のままでやっても、だれにも相手にされないですよ」と主張。すると玉川氏は「仮想敵を中国にして、日本がいくら軍事費を増やしたって中国には勝てませんよ」と指摘。「勝つわけじゃない」と述べた良純に、玉川氏は「じゃあどうするの?」と言い返し、良純は「侵攻はされないでしょうが、その中で日本の暮らしは、どこのレベルでどう保っていくのか。覚悟を持ってから言わないと」と、平行線の議論が続いた。


ここで、番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一が「両者とも正解ではあるんだけども、というところですね」と前嶋氏に見解を求め、前嶋氏も「そうですね」と応じた上で、「(日本は)アメリカ頼りところは、どうしてもある。そのアメリカが大きく変質し、どこにいくか見えにくいのが現状。なかなか難しい。(ベネズエラに続く)第2弾、第3弾が出た時、日本がどう動いていけるのかということだと思います」とまとめた。

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