トヨタ・ガズー・レーシングW2RCのセス・キンテロ(トヨタ・ハイラックスGR) ダカールラリー2026 今年もいよいよ始まった世界ラリーレイド選手権(W2RC)の開幕戦ダカールラリー2026(開催地:中東サウジアラビア)は、1月5日には全400kmの計測区間を含むステージ2が行われ、TOYOTA GAZOO Racing W2RCのセス・キンテロ(トヨタ・ハイラックスGR)がトップタイムを記録。総合順位ではザ・ダチア・サンドライダーズのナッサー・アル-アティヤ(ダチア・サンドライダー)が首位に浮上した。
■ド・メビウスが序盤を支配。しかし流れはトヨタ勢へ
2026年ダカールラリーの第2ステージは、序盤の勢力図を塗り替える戦いとなった。開幕ステージを制し、4輪部門総合首位でこの日を迎えたX-RAIDミニJCWチームのギヨーム・ド・メビウス(ミニJCWラリー3.0I)は、39km地点でトップタイムを記録するなど序盤は快調そのものだった。
しかし、中盤以降は慎重さを優先する走りに切り替えたのかペースが鈍り、後方から迫るトヨタ勢に飲み込まれることに。大きなミスこそなかったものの、攻め続けたライバルたちに先行を許し、このステージでは12番手に落ち着くこととなった。
一方で、この日の主導権を完全に握ったのはトヨタ勢だった。ステージ中盤からは、南アフリカチームのTOYOTA GAZOO Racing SAで走るサオード・ヴァリアワ(トヨタ・ハイラックスIMTエボ)が70km地点、102km地点と安定してトップ争いをリード。
そこへ、W2RCチームで3度目のダカールラリーに挑む23歳のキンテロも追い上げ、143km地点でついにステージリードを奪うと、以降はヘンク・ラテガンやトビー・プライスというふたりの僚友、昨年の王者であるオーバードライブ・レーシングのヤジード・アル・ラジ、SAのジョアオ・フェレイラらとともにトップ争いを展開していった。
最終的にはキンテロがトップタイムを刻みステージ優勝、以下ラテガン、アル・ラジ、プライス、フェレイラと続いて、トヨタ勢がトップ5を独占する結果を残した。
一方の総合順位では、ステージ8番手となったアル-アティヤが、前日の総合2番手からポジションアップに成功。昨年から参戦を開始したダチアブランドに総合リードを持ち帰った。
そして総合2番手にはステージウインを飾ったキンテロ(+7秒)、総合3番手にはド・メビウス(+1分09秒)というトップ3が形成された。総合4番手には昨年総合勝利を争ったラテガン(+1分28秒)、総合5番手にはWRCレジェンドのセバスチャン・ローブ(+1分57秒)と続き、上位の戦いはダチア、トヨタ、ミニが僅差で並ぶ展開となっている。
プロローグから速さを見せたフォード勢は、ステージ2は中団に沈む結果に。それでも総合順位ではマティアス・エクストローム(フォード・ラプター)が8番手、カルロス・サインツが10番手、ナニ・ロマが11番手とトップ10付近に位置付け、上位進出のタイミングをうかがっている。
こうして第2ステージは、トヨタの圧倒的なスピードとアル・アティヤの安定感が際立つ一日となった。大会初日から異なるブランドが次々にステージウインを飾るなど、今年もタイム合戦が本格化してきたダカールラリー2026。明日以降はトヨタ勢が主導権を握るのか、それともライバル陣営がスパートをかけてくるのか、4輪部門の総合首位争いはまだまだ混沌としている。
一方の2輪部門は、初日から新進気鋭のエドガー・カネット(KTM450ラリーファクトリー)が激しくプッシュしていたが、ステージ2では現王者の僚友ダニエル・サンダース(KTM450ラリーファクトリー)がステージウインを飾るとともに総合首位を奪取。カネットは30秒後方につけ、首位と2分18秒差の総合3番手にはモンスターエナジー・ホンダHRCのリッキー・ブラベック(ホンダCRF450)が続いている。
[オートスポーツweb 2026年01月06日]