

孫たちは口を開けばチカさんの話ばかり。私たちの交流にすっかりチカさんを仲間入りさせています。チカさんがわが家にどんどん侵食してくる……。私はそんな想像に襲われてゾッとしました。そしてつい叫んでしまったのです。

「誰のお金で贅沢ができていると思っているの? 調子に乗ってあの女をこの家に入れるんじゃない!」積もり積もった感情が爆発して、私は一気にまくし立てていました。気が付いたときは遅かったのです。ミオとコウキは私の目の前で「帰る」と言い出しました。
わが家で孫たちに「ママ、ママ」と連呼されるのは、私には耐え難いことでした。子どもの言うことです。真に受けてはいけないことは分かっています。けれど耐えられなかった……。嘘でもチカさんと仲良くなんてできないし、チカさんに自分のお金が使われるなんて考えたくもありませんでした。だから思わず本音が出てしまったのです。
悲しそうな孫たちの目を見て、私は自分が今まで築き上げてきたものを壊してしまったことに気付きました。すべてが終わった……そう感じました。
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