「暗号を解読した」と自信見せる開発ドライバー。ジェネシス新型LMDhの真価が問われるのは第2戦?

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2026年01月06日 18:00  AUTOSPORT web

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2025年12月、スペイン・バルセロナで開発テストを行うジェネシスGMR-001
 ジェネシス・マグマ・レーシングのドライバー、ピポ・デラーニは、2026年よりWEC世界耐久選手権に参戦する新チームが、新型LMDhマシン『GMR-001 LMDh』のドライバビリティを向上させるための「暗号を解読した」と確信している。


■「僕らが直面する困難の深さは理解している」

 IMSAトップクラスで2度のチャンピオンに輝いたデラーニは、ジェネシスのハイパーカープログラム開始当初からチームに在籍し、アンドレ・ロッテラーとともにオレカシャシーをベースとする新型プロトタイプの初期テストを担ってきた。

 2025年8月の最初のシェイクダウン以来、マシンは大幅に進化しており、3月にカタールで開催されるWEC開幕戦に向けて、ソフトウェアとシステムの開発が重要な焦点となっているとデラーニは語る。

「メーカーとして、トルクセンサーを必要とするレギュレーションに適応し、トルクセンサーの実装方法を理解し、エンジンとシステムをその周囲で動作させるには明らかに時間がかかる」と、12月にスペイン・バルセロナで開催されたジェネシスのイベントでSportscar365がGMR-001のこれまでの進化について尋ねた際、デラーニは説明した。

「経験の浅いエンジニアにとっては、非常に複雑な作業だ。開発の最初のフェーズは、まずソフトウェアを実装し、動作するか、動作しないか、電源は入るか、入らないか、といった作業からだった。簡単に言えば、そんな流れだった」

「次に、開発前半の2番目のフェーズに入る。電源は入るか?──入る。だが、それを有効にすることで、他の領域にどのような影響が出るのか? とね」

「さらに深く掘り下げると、ある方法で修正はできたが、他の領域でさまざまな問題を引き起こしてしまった。では、別の問題を修正しようとしたことで生じたこれらの問題を、どう解決するのか?」

「結局のところ、問題を修正しようとパッチを重ねていくことになる。そして、ある時点で、すべてを解決する大きなパッチがあることに気づく。そしてそれを見つけた時、大きな前進を遂げるんだ」

「まさにそれが、僕らに起こったことだ。トルクセンサーとレギュレーションの範囲内でエンジンをどのように操作すべきかを明確に理解することができた。レギュレーションにおいてもっとも難しいのは、非常に洗練されたシステムを構築することだ」

「ある程度、暗号を早く解読できそうな時もあれば、永遠に解読できないような気がして頭を悩ませた時もあった。だけど、それは開発の一環であると言えるだろう」

「これは、新しいメーカーが新しいスポーツに参入し、新しいエンジンをゼロから開発するという過程の一部なんだ。だから、いまのところは良い形で乗り越えてきたと思っている」

 デラーニは確かな進歩を指摘しながらも、この韓国メーカーが今シーズン、すでに数年のハイパーカー経験を積んだメーカーと競い合う中で、どれほど大きな挑戦に直面するかを認識している。

 今月カタールで行われるジェネシスのテストは、3月に同サーキットで開催されるプロローグに向けた準備段階に過ぎず、彼は真の性能指標は第2戦イモラで明らかになると見ている。同サーキットの縁石がより大きな課題となるからだ。

「もちろん、過度に興奮するのは避けたい。地に足をつけて謙虚でいなければならないと理解しているからだ。長年この世界で活躍してきた面々との熾烈な競争に挑むのだから」とデラーニは自身の期待について語った。

「僕らが直面する困難の深さは理解している。でも、シャシーもマシンもエンジンも、チームもエンジニアも何もない状態から、すべてをゼロから作り上げてきたことを考えると……8月にテストを開始したばかりで、それはまるで昨日のことのように感じる。これだけのテスト日数をこなし、マシンがかなり順調に走っているというのは、有望だ」

「ただし忘れてはならないのは、必要な時にガレージに入って30分ほど作業してすぐに走行に戻れるテストと、限られた時間内で作業を進めるレースウイークは別物だ、ということだ」

[オートスポーツweb 2026年01月06日]

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