

結婚生活では、相手の大切なものを同じくらい大切に思えることが重要だ。けれどチカを仲間に入れようとするからイライラするのかもしれない。はじめから「いないもの」だと思えばイライラもしない。そう考えると楽になった。

チカがいくら謝ったところで母さんとの仲は修復しないだろう。母さんをここまで追い詰めてしまったのはチカだし、今さら入ってくるなんて思いもしなかった。しかし子どもたちが寝静まった後、俺がそんな思いをチカにぶつけると……。
チカにはウチの親と仲良くしてもらいたかった。チカさえその気になれば、ウチの親は絶対に優しくしてくれたはずだ。母さんがあそこまでチカを拒否するのは、チカに原因があるからだ。チカさえうまくやってくれていたら、こんなことにはならなかったんだ。
そしてチカがいきなり俺たちの仲間に入ろうとしなければ、母さんがあんなふうに子どもたちに怒鳴ることもなかった。全部チカがいけない。それなのにチカは反省もせずに「全然うまくいっていなかった」と言ってくる。しかも俺たちはもう終わりって……? いったいどういうことなのか、俺にはまったく意味が分からなかった。
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