細田佳央太、悲願の石井裕也監督との再タッグ実現「怖かった」もおとこ気ひと言「分かりました」

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2026年01月18日 20:14  日刊スポーツ

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映画「人はなぜラブレターを書くのか」完成報告会に登壇し、話す細田佳央太(撮影・山本朝陽)

細田佳央太(24)が18日、都内で行われた綾瀬はるか(40)の主演映画「人はなぜラブレターを書くのか」(石井裕也監督、4月17日公開)完成報告会に出席。1000人超から抜てきされて初主演した19年の映画「町田くんの世界」以来、悲願だった石井裕也監督(42)との2度目のタッグに喜びを感じた一方で「怖かった」と明かした。一方、同監督は「僕が細田君を見つけた、当時の彼を助けたと言っても過言じゃない。でも、今回は細田君がいなかったら、映画は成立しなかったくらいの存在感」と、自らピックアップした細田の成長に救われたと感謝した。


「人はなぜラブレターを書くのか」は、00年3月8日に発生した営団地下鉄(現東京メトロ)日比谷線の脱線事故に遭い17歳の若さで亡くなった、大橋ボクシングジム練習生の富久信介さんにまつわる実話を元にした作品。富久さんと毎朝、同じ車両に乗っていて思いを寄せた少女が、悲報で初めて富久さんの名前を知った20年後、大橋ジムの大橋秀行会長に富久さんへの思いをつづったメッセージを送った実話にひかれた石井監督がプロット(あらすじ)を作成した。


綾瀬と當真あみ(19)が主人公の寺田ナズナを二人一役で演じた。ナズナは定食屋を営む中、あることがきっかけで高校時代に思いを寄せた相手に、24年の時を超えて再びラブレターを書く。富久さんを細田佳央太(24)、08年「ザ・マジックアワー」以来18年ぶりの綾瀬との共演となった妻夫木聡(45)がナズナの夫良一役で綾瀬と初の夫婦役を演じた。


細田は「ずっと、僕自身『町田くんの世界』以来、石井さんと、もう1回やりたいという目標で(俳優業を)続けていたので、かなったのは、うれしかった」と、石井監督との再タッグが悲願だったと明かした。ただ「任された1人の人間には、とてつもないプレッシャーを感じた。(演じた富久さんが)実在したこと以上に、なぜ、任せて頂いたのか…どんどん、大丈夫なのか、抱えきれるのか? とプレッシャーは増した」と、物語の根幹であり、かつ実在し、亡くなった富久さんを演じることにプレッシャーを感じていたことも吐露した。


1番の支えは「ボクシング」と即答した。未経験だったが「4カ月の練習期間で準備させて頂くことができた。やればやるほど、富久さんにはボクシングがなければダメなものだったんだと強く感じました」と振り返った。練習の際は「難しかったことも、いっぱいあったんですけど、妻夫木さんにも実際にジムでご一緒して教えて頂き、いろいろな方の助けで全うできた。それがなかったら、現場を逃げ出したんじゃないかというくらい」と妻夫木の指導、協力に感謝した。


さらに、富久さんの先輩の元WBC世界スーパーフライ級王者・川嶋勝重さん(51)を演じた菅田将暉(32)にも助けられたと振り返った。「1人間、1人の役者としても刺激を受け続けた時間。発せられる、せりふで影響を受けたことも多かったですけど、何より、撮影現場中も、外で一緒に練習している瞬間ですらも、川嶋さんと富久さんの距離は、きっとこうだったんだと」と感謝。「ミットを持って、パンチを受け続けてくれた。ミットとグローブを持ったら現場の隅で始めるくらい、ニュートラルのやりとりを引っ張って頂けた」と、菅田の献身的な協力ぶりも明かした。


石井監督は、細田にオファーした理由を聞かれると「言ってしまえば『町田くんの世界』の時に僕が細田君を見つけた、当時の彼を助けたと言っても過言でじゃない」と、まず口にした。その上で「富久さんが亡くなっても、多くの人の胸に残り続けた。そうした存在感を持った青年が、どうしても見つからなくて…青年がいなければ、この映画が100%、成立しないと分かっていた。最後の最後に細田佳央太だと、ひらめいた」と振り返った。


その上で「スケジュールはパンパンだったんですけど、何とかこじ開けて『今度は俺を助けてくれ』と言ったら『分かりました』としか言わない。兵隊ですよ」と、おとこ気あふれる回答でオファーを受けた細田を、独特の言い回しで評して取材陣を笑わせた。そして「そこから、すぐにボクシングの特訓に入った。結果は、本当に細田君がいなかったら成立しなかっただろうなと思うくらいの、存在感を発揮した。菅田君も妻夫木さんも、細田君のことが大好き。彼の努力と頑張りで、いろいろな人も現場も、そうなった」と、細田が共演陣と撮影現場の空気を大きく変え、作品を成立させたと認め、感謝した。

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