6号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)と123号車ポルシェ911 GT3 Rエボ(ミュールナー・モータースポーツ・アメリカLLC) 2026年IMSA公式テスト 1月22日から25日にかけて、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイにて、伝統の『ロレックス24・アット・デイトナ(デイトナ24時間レース)』が開催される。ここでは第64回大会の開幕を直前に控えたパドックから最新のトピックをお届けする。
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■250 GTOへのトリビュート
今週末の24時間レースに出場する全60台のマシンが、水曜日の朝、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイのトライオーバルに集結し、恒例の集合写真撮影が行われた。同時に、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦に参戦するドライバーたちの計228個のヘルメットが、ビクトリーレーンでのフォトセッションに使用された。
1年の休止期間を経て、ドラゴンスピードの支援を受けながら、デイトナ24時間、セブリング12時間、ワトキンス・グレン6時間など5つの耐久レースで構成されるIMECミシュラン・エンデュランス・カップに復帰するリシ・コンペティツィオーネは、ダニエル・セラとダビデ・リゴンを起用しGTDプロクラスで5レースを戦うことを発表した。今週末は同ペアに現WEC世界耐久選手権ハイパーカー・チャンピオンのアレッサンドロ・ピエール・グイディが加わる。
リシの62号車フェラーリ296 GT3エボは、ドアにフェラーリ・ノースアメリカン・レーシングチーム(NART)の特別なロゴを掲げている。これは、フィル・ヒルやペドロ・ロドリゲスらがフェラーリ250 GTOを駆り、当時デイトナ・コンチネンタルとして知られていた1962年と1963年の大会で優勝した、ルイジ・キネッティ所有のフェラーリ・チームに敬意を表したものだ。
■公式テスト“ロア”から数値は変わらず
ジャック・エイトケン(31号車キャデラックVシリーズ.R)とアレクサンダー・シムズ(3号車シボレー・コルベットZ06 GT3.R)は、今週初めにデトロイトでのメディアツアーを終えた。彼らは月曜日の夜にデトロイト・グランプリの招待で、NBAナショナル・バスケット・アソシエーションのデトロイト・ピストンズ対ボストン・セルティックスの試合をコートサイドで観戦。その後、火曜日にはデトロイト・オートショーで開催されたデトロイトGPレーシングデーに、ロレックス24のドライバー仲間であるキフィン・シンプソンを含むインディカー・シリーズのドライバーたちとともに参加した。
シムズは、NBAの試合やオートショーでの体験、ファンとの交流やホットラップを非常に楽しんだと語っている。一方、RLLチーム・マクラーレンのニキータ・ジョンソン(59号車マクラーレン720S GT3エボ)と、プラット・ミラー・モータースポーツのエンツォ・フィッティパルディ(73号車オレカ07・ギブソン)は、同時期にセブリング・インターナショナル・レースウェイで実施された2日間のインディNXTプレシーズンテストを完了した。
IMSAのエンジニアリング担当マネージング・ディレクター、マット・カードックは、今週末のロレックス24に先立ってBoP(バランス・オブ・パフォーマンス=性能調整)の変更は行われず、GTPおよびGTDプロ/GTDクラスのBoPテーブルは公式テスト以来変更されていないことをSportscar365に認めた。
またGTPクラスでは、ミシュランのソフト・コンパウンドタイヤの使用が24日土曜の17時から25日日曜の10時までの間に許可されることが発表された。当該ブルテンには、「指定された時間外にソフトタイヤを使用することは禁止される」と記載されている。ミシュランのミディアム・コンパウンドタイヤは、通常時はウエット宣言がなされない限り常時使用することが可能だ。
■マスタングGT3エボにかける期待
ベン・バーカーは、休暇中のスノーボード事故による鎖骨骨折から1年を経て、待望のロレックス24デビューを果たす。バーカーとデニス・オルセン(ともに64号車フォード・マスタングGT3エボ)は、フォード・レーシングから初のウェザーテック選手権フルシーズン参戦に臨む予定だ。
WECのLMGT3ドライバーであるオルセンはSportscar365の取材に対し、次のように語った。「もちろんWECも素晴らしい選手権だが、僕にとって一番は間違いなくIMSAだ。コースもパドックの雰囲気も大好きなんだ。フォードとマルチマチックとともにここに来ることができ、とても興奮している。きっとエキサイティングなレースになるだろう」
姉妹車の65号車をドライブするフレデリック・バービシュは、マスタングGT3エボの以前の仕様では空力パッケージが弱点であったが、アップデートによって多くの課題が解決されるだろうと語った。
「ラグナ・セカは明らかに僕たちにとって大惨事であり、ここ2年間ずっとそうだった。今後はもっと良い結果が出さると期待している」とバービシュ。「高速コーナーが弱点だった。簡単にトップに立てるとは思わないが、少なくとも戦えるようにはなるはずだ。メカニカルパーツやブレーキなど、他にも課題はあったものの主な改善点はエアロダイナミクスだった」
フォード・モーター・カンパニーのジム・ファーリーCEO(最高経営責任者)は、土曜日の朝に行われるヒストリック・スポーツカー・レースのIMSAクラシック・レースにライリー&スコットMk IIICプロトタイプで出場する。また会場には、16号車マスタングGT3エボ(マイヤーズ・ライリー・モータースポーツ)の復刻リバリーの元となった1969年のBOSS 302マスタングが展示されている
デイトナ24時間レースを3度制したフェリペ・ナッセ(7号車ポルシェ963)をフィーチャーした新作レース映画『2DIE4』が今週末、CMXシネマズ・デイトナ&IMAXで上映される。これは、ラテンアメリカの長編映画として初めてIMAXに登場する作品となる。
ロレックス24・アット・デイトナ初日のトラックアクションは、22日木曜10時05分(日本時間 翌0時05分)から行われるプラクティス1を皮切りに、14時10分(翌4時10分)からの予選、夜間走行となる18時30分(翌8時30分)からのプラクティス2と続いていく。
[オートスポーツweb 2026年01月22日]