トヨタ陣営BJRも新型GRスープラをシェイクダウン。エースも「最初からバランスは良好」と評価/RSC

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2026年01月22日 18:30  AUTOSPORT web

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今季よりトヨタ陣営にスイッチしてA90型『GRスープラ・スーパーカー』を投入するブラッド・ジョーンズ・レーシング(BJR)
 豪州最高峰RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップの2026年シーズン開幕が迫るなか、今季よりトヨタ陣営にスイッチしてA90型『GRスープラ・スーパーカー』を投入するブラッド・ジョーンズ・レーシング(BJR)が、その初号機をシェイクダウン。3台体制を牽引するエースのアンドレ・ハイムガートナーは、最新マシンでの初走行を終えてトヨタGRスープラの快適さを「すぐに」実感した。

 陣営内のホモロゲーション登録担当チームであるウォーキンショーTWGレーシングの2台のスープラとともに、昨季5月のタスマニアでトヨタ2番目のチームとして発表されたBJRだが、当初4台のGRスープラを製作、参戦させる予定だった。

 しかし(パートナーの)SCTモータースポーツが、ルーキーのジャクソン・ウォールズのためにトリプルエイト・レースエンジニアリング(T8)製のマスタングを採用する計画にスイッチしたことで、BJRは不動のエースであるハイムガートナーを筆頭にマコーレー・ジョーンズ、そして新加入キャメロン・ヒルの3台体制で挑むこととなった。

 チームオーナーのブラッド・ジョーンズは、ここまでチームのソーシャルメディアにも新型車の製作状況をポストしており、シェイクダウン直前の1月上旬には「これはアンドレの8号車でフロントが白く塗られている。製作は順調に進んでいる」と報告していた。

「まだ走行できる段階には至っていないが、サスペンションは装着済みで、車内やリヤハッチなど多くの部分が調整されている。(北米ウインドシアの)風洞で承認された各種パーツ、スカート、リヤバー、フロントなどは現在製作中で、早くても今月末までは入手できない。しかし計画としては、エンジンとその他のパーツが届くまで、これらのマシンをピットに停めて待機させる予定だ」

 この段階でハイムガートナーとヒルのために2台の新型車が製作されており、ジョーンズの96号車スープラはチームが持つ既存のGen3規定シャシーを活用。当該フレームは2025年に向けて新造され、ハイムガートナーがドライブしてランキング11位、ゴールドコーストでは表彰台を獲得した個体となる。

「そうだ。新たに誕生日を迎え、再塗装され、再組み立て中だ。これはアンドレが昨年レースで使用したシャシーで、カム(ヒルの愛称)の新車もここにある。こちらは新しいシャシーで、まだ作業はたくさんあるが、先ほど言ったようにちょっとした組立ラインが稼働しているよ」

 そう進捗を語っていたジョーンズ代表だが、早くも現地1月14日の先週水曜にはウィントン・モーターレースウェイに『GRスープラ・スーパーカー』が運び込まれ、ハイムガートナー、ジョーンズ、そして耐久カップ登録のファビアン・クルサードが初テストに参加。エースがシェイクダウンのステアリングを握った。

 ここで使用された車両には、昨年末にアメリカで行われた風洞試験を受け、新しい空力パーツも取り付けられており、その製作状況がプランよりも前倒しで進んでいることも示唆された。

「初めてGRスープラをドライブしたが、新しいマシンがどんなものかを知るのはいつも興味深いよ」と語ったハイムガートナー。「マッカ(ジョーンズの愛称)は以前、スープラで少し走ったことがある(暫定仕様でレースウイークのデモランを担当)が、僕自身もどんな感じなのか体感してみたかったんだ」

 そのGRスープラとともに迎える新シーズンは、ハイムガートナーにとって記念碑的な出来事となり、このニュージーランド出身ドライバーは2014年にフォードでRSCデビューしたのを皮切りに、ホールデン(2016〜17、2022年)、ニッサン(2018〜19年)、フォード(2020〜21年)、GMシボレー(2023〜25年)でレースを戦っており、都合5社以上のブランドでチャンピオンシップに参戦した7人目のドライバーとなる。

「昨季のカマロとはエンジン構成が明らかに違っていて、パワーの出方も違うし、マシン独自の特徴もたくさんある。それぞれに長所と短所、そして特徴があるんだ。確かに最初の数周は少し戸惑ったが、一度慣れてしまえば快適で、最初から気持ち良かったよ」

 このトヨタGRスープラ・スーパーカーはDOHCの自然吸気V8エンジンを搭載しており、独自のボア×ストロークを持つ5.2リッター仕様となっている。一方で、昨季ハイムガートナーがドライブした『カマロZL1』にはGM製の5.7リッターSOHCが搭載されていた。

 それでもハイムガートナーは開発プロセスに辛抱強く取り組み、パズルのあらゆる部分を明確に理解するべく作業を続けていくと誓う。

「確かにエンジン構成とパワーデリバリーは異なるが、カマロとそれほど違いはないよ。開発はまだ初期段階だから、つねに進行中の作業が存在する。例えば、ドライバビリティに関してフォードはそれを解決するのに時間が掛かったが、このクルマにも間違いなくプロセスは必要だ」と続けたハイムガートナー。

「しかし、プロジェクト全体の進捗状況には非常に満足している。かなりの周回を走った後、すべてがかなり快適で自然なものになり、どのように機能し、どのように組み合わさるのかがなんとなく見えてきたんだ」

 そう語ったBJRのエースは、引き続き週末にもテストに臨み、ここでは車体にアップデートを施して走行。そのすべてのパーツの完成度はハイムガートナーを大いに興奮させており、夏にアメリカで行われた風洞試験が成功し、空力パッケージのホモロゲーション取得も間近となっている。

「彼ら(開発チーム)は基本的に決勝でどのような結果になるかを再現しようとしていた」と、GRスープラのエアロダイナミクスについて語ったハイムガートナー。「実際、かなりバランスは良いし、どの方向にも突飛な感じはない。繰り返しになるけれど、テストデイでは他に参考になるものがなく、推測で進めていく必要がある。そこが少し難しいところだ。でも今のところ、あらゆる兆候がとても競争力のある展開ができることを示しているね」

[オートスポーツweb 2026年01月22日]

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