ナイトセッションでデイトナ・インターナショナル・スピードウェイを走るアストンマーティン・ヴァルキリー ロマン・デ・アンジェリスは、ハート・オブ・レーシングチームがアストンマーティン・ヴァルキリーで2年目のシーズンを迎えるにあたり、「初勝利を狙えることを期待している」と確信している。
ル・マン・ハイパーカー規則で作られたヴァルキリーは昨年、WEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の両方にデビュー。このプログラムは、WEC富士6時間レースでの5位入賞、そしてデ・アンジェリス、ロス・ガン、アレックス・リベラスの3人がIMSA最終戦のモチュール・プチ・ル・マンで表彰台を獲得するなど、初年度にして目覚ましい成績を残した。
■「デイトナには、あまり期待していない」理由
「もちろん、僕らは常に学び続けており、競争や自分たちの現状については謙虚な姿勢で臨んではいるが、今年は昨年よりも表彰台やトップ5フィニッシュをより安定して獲得できると期待している」とデ・アンジェリスはSportscar365に語った。
「毎週末、僕らはどんどん強くなっていった。あれはまさに学習のプロセスだった」
「全体的に見て、昨年のチームの成果は驚異的だった。エンジニアリングの面でもピットレーンの面でも、僕らは最強チームのひとつだったと感じている」
「だから、昨年の成果は非常に印象的で、ハート・オブ・レーシングとアストンマーティンに関わるすべての人々に拍手を送りたい」
ヴァルキリーは今年も同じドライバーラインナップで参戦するが、LMDhのライバルたちと比べて開発ははるかに少なく、V12エンジン搭載のプロトタイプにはエボ・ジョーカーは導入されていない。
「以前と同じメンバー、同じマシンでシーズンに臨むことで、通常より少し自信が持てると思う」とデ・アンジェリスは語った。
「マシンに乗るたびに、より快適になっているんだ。昨年カタールで初めてマシンに飛び乗った時と比べて、1シーズンを終えた今、マシン、シャシー、そしてあらゆるコントロール系に何が期待できるのか、より深く理解できるようになった。昨年はマシンが僕らにとってまったく新しいものであり、大きな挑戦だった」
「チームとして、組織として、そしてエンジニアリンググループとして、マシンへの理解が格段に深まった」
リベラスもチームメイトのポジティブな姿勢に同調し、マシン開発プロセスに携わったことを誇りに思っている。
「昨年経験したもっとも特別な感覚のひとつは、自分の意見を出し、それが設計にどう影響し、最終的にコース上での改善につながるかを見られたことだ。これは一生忘れられない思い出だ」と彼はSportscar365に語った。
「この路線を継続できることに、本当にワクワクしている。地に足をつけ、現実的に考えなければならないと思う」
「僕らは依然、非常に優れたチームと対峙しており、競争も非常に激しいが、このまま努力を続ければ、年末までに満足のいく結果が出ると思う」
リベラスは、WECとウェザーテック選手権の両方で表彰台を獲得できれば、それが同チームにとって今年の成功だと考えていると述べた。
ヴァルキリーは今週末、デイトナ24時間レースにデビューを飾る。イアン・ジェームス率いる同チームは、2025年のウェザーテック選手権初戦を欠場し、3月の第2戦セブリング12時間レースでシリーズデビューを果たすことを選択していたからだ。
「デイトナには、あまり期待していない」とリベラスは明かした。
「このマシンにとって初めてのレースだし、ここは非常にユニークなコースだ。昨年、ここで行ったテストでは、いくつか困難にも直面した」
昨年11月に行われたIMSA公認デイトナテストでは、電気系統のトラブルによりヴァルキリーの走行時間が制限されることとなっていた。また、開幕前週の公式テストでも、GTPのライバル車と比べてペースが遅れていることが明らかになった。
「日曜日の朝に間に合うように、今からそれまでの間は、できる限りの準備を整えるだけだ」とデ・アンジェリスは付け加えた。
「ドライバー交代、ピットストップ、セットアップなど、できる限りのことを確実に実行し、日曜日の朝には優位なポジションで戦えるようにしなければならない」
[オートスポーツweb 2026年01月23日]