画像提供:マイナビニュース「20歳のときから10キロ以上太った」「ちょっと血圧が高い」「親族に糖尿病の既往歴がある」─ひとつでも当てはまったあなたは「かくれ糖尿病」かもしれません。この記事では、世界中の研究データからわかった最新の医学知識をもとに、糖尿病予備群・軽症患者の方でもムリなく続けられる「正しい改善ルールと生活習慣」を解説した『世界中の研究結果を調べてわかった!糖尿病改善の最新ルール』(著者: 坂本昌也/あさ出版)から一部を抜粋して紹介します。
今回のテーマは『心臓血管の傷み具合をチェックする3つの検査』。
○まずは石灰化をチェックする。
突然発症することが多い心臓の病気ですが、その背景には長年にわたって進行している動脈硬化があります。特に糖尿病や高血圧、脂質異常症がある人は、知らないうちに血管が傷んでいることが少なくありません。
それでは、自分の心臓の血管がどのくらい傷んでいるかを知るには、どんな検査を受ければよいのでしょうか。通常の健診項目には含まれていないため、別途、医療機関に検査をお願いする必要がありますが、いくつか紹介しましょう。
まず、最初に受けたほうがいい検査は、MDCT(多列検出器型CT)です。
これは造影剤を使わずに心臓を撮影し、冠動脈に石灰化があるかどうかを調べる検査です。冠動脈にカルシウムの沈着があると、それだけで動脈硬化が進んでいるサインになります。
検査は比較的短時間で済み、体への負担も小さいので、スクリーニングとしてまず受けてみる価値があります。
MDCTで石灰化が見つかった場合や症状がある場合は、次にMSCT(マルチスライスCT)でさらに細かくチェックしましょう。
こちらは造影剤を使って冠動脈の内部を詳しく映し出す検査で、実際に血管がどの程度狭くなっているかを確認できます。「50%狭い」「70%狭い」といった具体的な狭窄度がわかり、治療方針を決めるうえで非常に重要な情報を得られます。
さらに必要であれば、循環器内科の専門医と相談のうえ、心臓カテーテル検査(冠動脈造影)などへと進みます。
手首や足の付け根から細い管を入れ、直接造影剤を流して血管の状態を調べる検査で、もっとも精密に冠動脈の状態を評価できます。体への負担が大きいため、通常はMDCTやMSCTで異常が見つかった場合に行われます。
このように、心臓の血管の検査は「MDCT→MSCT→カテーテル検査」という順番で、負担の少ない検査から始めていくのが基本です。
糖尿病や高血圧、脂質異常症を抱えている人、あるいは家族に心疾患の既往歴がある人にとっては、こうした検査を早めに受けておくことが、将来の心筋梗塞を防ぐ大切な一歩になります。
もちろん、血糖値、血圧、LDLコレステロールがちょっとずつ高いという人も、血管の状態を確認する意味で、一度MDCTを受けておくのはおすすめです。
石灰化がなければ、まだまだ初期段階ということです。
○『世界中の研究結果を調べてわかった!糖尿病改善の最新ルール』(著者: 坂本昌也/あさ出版)
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