トヨタの豪州現地法人が運営するGAZOO Racing Australia(GRA)が、2026年型『GRスープラ・スーパーカー』の最終モデルを公開 参戦表明から約18カ月におよぶ計画、数千kmにおよぶテスト走行、そして北米での風洞実験を経て、トヨタのオーストラリア現地法人が運営するガズー・レーシング・オーストラリア(GRA)が、2026年型『GRスープラ・スーパーカー』の最終モデルを公開。来月2月20〜22日のRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップ開幕戦『シドニー500』で実戦デビューを飾る5代目A90型のデジタルレンダリング画像を披露している。
また隣国ニュージーランド(NZ)でカストロール・トヨタ・フォーミュラ・リージョナル・オセアニア・トロフィー(CTFROT)に参戦し、シングルシーター武者修行を続けているカッレ・ロバンペラも、最新Gen3規定モデルの周回走行を目の当たりにし、近い将来に「スーパーカーをドライブしたい」という意欲を表明した。
先週金曜の現地1月23日付で、今季2026年よりウォーキンショーTWGレーシングとブラッド・ジョーンズ・レーシング(BJR)が走らせる実戦最終仕様がお披露目されたが、このGRスープラの形状は2024年9月に1/1スケールのクレイモデルでプロジェクトが発表されて以来、絶えず進化を続けてきた。
ミュールカーが初めてトラックで走行したのは昨年10月の『バサースト1000』の週末で、これはマウントパノラマのパドックにフルスケールモデルが展示されてから12カ月後のことだった。
このテストカーはウイントン・モーターレースウェイで数え切れないほどの周回を走行したのち、2025年終盤はバサースト、サーファーズパラダイス、アデレードの各地でもデモランを担当。ただし、これらの周回はホモロゲーション認証を受けていない暫定空力パッケージを装着した状態で実施されていた。
そして、カーボンブラックからクリームグレーにお色直しされたGRスープラはアメリカへ飛び立ち、ノースカロライナ州に位置する世界最大級の風洞施設『ウインドシア』で大規模な静的試験に臨んだ。
この結果、新規参戦のGRスープラと7代目フォード・マスタング・ダークホース、そしてシボレー・カマロZL1の空力性能が同等であることが発表され、スープラは最終的な空力パッケージの製作作業を開始。前週のウイントンではBJRのエースを務めるアンドレ・ハイムガートナーが、その新規空力パーツを実装したホモロゲ承認仕様での初テストを実施していた。
こうした流れを経て、トヨタはシーズンを前にGAZOO Racing公式カラーリングを施した最終モデルのデジタルイメージを複数公開し、ソーシャルメディアチャンネルで「ついに登場! これが2026年RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップのタイトル挑戦者だ」と投稿した。
「今季より@walkinshawandrettiunitedと@bjrsupercarsがサーキットでの戦いに挑む準備を整え、トヨタGRファンの皆様の応援を受けながら、忘れられないスーパーカーでの初シーズンに向け準備を進めています。この大規模なカラーリング公開は特別な何かの始まりです。皆様とともにこの旅路を歩んでいくのが待ち切れません!」
ホモロゲ担当チームのウォーキンショーTWGレーシングの2台とBJRが走らせる3台は、それぞれ1回のシェイクダウンが許可されており、走行距離は60kmまでとなっている。その後、2月上旬にはクイーンズランド・レースウェイでマスタングやカマロと合同のダイナミック・パリティ・テストを2日間実施し、2月18日のオールイン・テスト(開幕前公式テスト)を経て開幕戦のシドニー・モータースポーツパークへと向かう。
現在はエンジンのダイノテストも進行中で、今月にはヨーロッパにあるAVLのテストも実施される予定となっており、万全の体制を整えた5台のスープラ全車が、シドニーではマスタング11台、カマロ8台と初対決の刻を迎える。
そしてWRC世界ラリー選手権での2度のチャンピオン獲得から、今季2026年は日本のトップカテゴリーに初挑戦。スーパーフォーミュラを経てF1昇格を目指すロバンペラは、現在4週連続で開催されるCTFROTに挑戦中で、先週末はNZ南島のインバーカーギルに位置するテレトンガ・サーキットに到着。そのレースウイーク金曜にライアン・ウッドがGen3規定スーパーカーをドライブするのをトラックサイドで鑑賞し、その存在感は「最高だった」と明かした。
「このスーパーカーのマシンを生で見たのは初めてだ。間違いなく楽しくて、すごくカッコいい。まさにレースカーのあるべき姿だと思うよ」と2026年からスーパーカー参戦を予定するトヨタと提携関係にあり、長年WRCでも栄光の瞬間をともにしてきたロバンペラ。
そんな25歳のフォーミュラルーキーとCTFROTでは競合関係となるウッドは、2025年まで愛用した旧ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド(WAU)のフォード・マスタングをドライブし、現地テレトンガでデモランを披露。その前週にはF1スターのマックス・フェルスタッペンが北米で実車を初ドライブし、聖典バサースト1000への参戦にも意欲を示していた。
これにより、シリーズへのトヨタ参入を前に世界的にもRSCへの注目度が高まるなか、トリプルエイト・レースエンジニアリング(T8)代表のジェイミー・ウィンカップも「彼(フェルスタッペン)は今のところ、目が冴えている。それは良いことだ。彼は他のシリーズや選手権に目を向けている。今年でなくとも、来年には彼がステアリングを握る姿を見ることができるだろう」と、グランプリ通算71勝を誇るチャンピオンの参戦を強く望んでいると明言した。
そんなF1王者フェルスタッペン同様、将来的な希望として「実際にGen3規定スーパーカーをドライブしてみたいか」と聞かれたロバンペラは「そうなることを願っている」と前向きな言葉を残した。
「ご存知のとおり、今季はトヨタがスープラで選手権に初参戦するし、いつか僕もぜひ挑戦してみたいね」
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[オートスポーツweb 2026年01月26日]