コースオフにより勝負権を失った3号車シボレー・コルベットZ06 GT3.R コルベット・レーシング・バイ・プラット・ミラー・モータースポーツのドライバー、ニコ・バローネは、デイトナ24時間レースでのポジション争いの最中、自らをコース外に追いやったジェームス・カラドを「汚いドライバー」と評した。この出来事により、GMブランドのGTDプロクラス優勝への挑戦は、事実上終焉を迎えていた。
バローネは1月24〜25日にかけて行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦で、トミー・ミルナーおよびニッキー・キャツバーグとともに、4号車シボレー・コルベットZ06 GT3.Rをドライブ。クラス4位でフィニッシュした後に、この発言を行った。
問題のシーンは、残り2時間強で行われた最終リスタートの際、インフィールドのターン5で起きた。バローネはアウトからカラドのドライブするトリアルシ・コンペティツィオーネ033号車フェラーリ296 GT3をオーバーテイクして2位の座を狙ったが、カラドに押しやられる形でコースアウトを喫した。
このアクシデントでペナルティを受けたカラドは、その前のコーションでステイアウトした結果として、2番手を走行していた。一方、バローネはGTDプロクラスで最終的に優勝を果たしたポール・ミラー・レーシング1号車BMW M4 GT3 EVOのすぐ前を走っていた。
「僕らは素晴らしいレースができたと思う」とバローネはSportscar365に語った。
「今週ずっとマシンはすごく調子が良かったし、タイラー(・ネフ/レースエンジニア)、ニッキー、トミーとしっかり準備してきた。そして、僕らはレース全体を通して素晴らしい仕事をしたと思う」
「ただ、このレースであらゆるペナルティを受けた汚いドライバーのせいで、最後の数時間であんな風に台無しになってしまったのは残念だ。あれは必要なかった」
「僕は完全にサイド・バイ・サイドだったのに、彼は僕を完全に押しのけて芝生に叩きつけたんだ。パドックの誰もが、彼がどんなドライバーかを知っていると思う」
「素晴らしいマシンがあり、完璧なパフォーマンスを発揮できていたので、チームには申し訳なく思っている。4号車コルベットは快調だった。(第2戦)セブリングに向けて、しっかりリカバリーして立て直さなければならない」
カラドの動きでコルベットのクラス優勝の可能性が失われたと感じているかと問われると、バローネはこう答えた。
「僕らには、最後まで戦えるマシンがあった。勝てるかどうかは最終的には状況次第だが、少なくともトップ3には入賞できるマシンだった。だからこそ、余計に辛い」
デイトナ24時間レースの栄光を得るチャンスを失った痛手にもかかわらず、バローネは、コ・ドライバーのキャツバーグとミルナーのウェザーテック選手権フルシーズンタイトル獲得への好スタートに貢献できたことに、少しばかりの安堵を感じていると語った。
「セブリングでもこれまでと同じ準備をし、ベストを尽くし、すべてを最大限に活用するつもりだ」とバローネ。
今シーズンはFIA F2に焦点を移すバローネは、セブリング12時間レースとプチ・ル・マンの2戦で、4号車のシートへと戻る予定だ。
「今日は(フルシーズン参戦するGTカーの中で)ポイントで2位となったので、それほど悪くはなかったが、最後に戦えなかったのはやはり悔しい」
■僚友3号車にはサスペンショントラブルが発生
一方、コルベット・レーシングの3号車、アレクサンダー・シムズ、アントニオ・ガルシア、マービン・カークホッファー組は、残り5時間強で好調なポジションを走行中、ガルシアが右リアサスペンションのトラブルに見舞われ、優勝のチャンスを逃した。
最終的にこのマシンは25周遅れ、クラス最下位となる13位でフィニッシュした。
「チーム全員にとって良い結果になったかもしれないできごとのひとつだった」とシムズは振り返った。
「本当に残念なのは、1台だけでなく、両方のマシンにトラブルが発生し、結果に影響が出てしまったことだ」
「僕らのコルベットは本当にうまく機能していた。ペースは悪くなかったものの、最後までトップ争いを続けられたかどうかは分からない」
「他のマシンも終盤でかなり勢いづいていたように見えた。どうなったかは分からない。チャンスがあれば良かったのだが……」
「プラット・ミラー・チームはレースを通して素晴らしい仕事をしてくれた。ピットストップも完璧で、問題はひとつだけだった。チームで調査し、セブリングではさらに強くなって戻ってきたい」
[オートスポーツweb 2026年01月27日]