国民審査を受ける最高裁裁判官2人の略歴と関与した主な裁判、国民審査に当たり実施したアンケートへの回答は次の通り(告示順、年齢は投票日現在)。
質問は(1)裁判官としての信条、心構え(2)保釈判断について、裁判所が臨むべき姿勢(3)「共同親権」導入で求められる判断姿勢や体制整備―の3点。
▼高須順一(たかす・じゅんいち)=東京弁護士会法制委員会委員長、日弁連司法制度調査会委員長を経て25年3月就任。66歳。東京都生まれ。
「1票の格差」が最大2.06倍となった24年10月の衆院選を巡る訴訟で、「合憲」判断が多数意見となる判決に同意はしつつ、「違憲状態」と意見(25年9月)
(1)当事者の主張をよく聴き、謙虚に、真摯(しんし)に職務に取り組んでいきたい。
(2)裁判所においても手続きの在り方について検討し、研さんを積むことが大切だ。
(3)子の利益の確保という観点からの真摯な検討、判断が求められる。
▼沖野真已(おきの・まさみ)=一橋大大学院教授、東大法学部長を経て25年7月就任。62歳。奈良県生まれ。
戸建て住宅の住人が契約時に定められた期間を満たさずLPガス業者を切り替え、設備費用を請求された訴訟で、契約条項を無効とした判決(25年12月)
(1)さまざまな考え方に複眼的に、予断なく向き合い、何が法かを見極めることだ。
(2)制度運用の在り方は不断に問うべきであり、研究会を通じた議論とその共有が継続されていくと思う。
(3)裁判所の役割は大きく、改正の趣旨を踏まえて着実に実行していくと承知している。