
東京映画記者会(日刊スポーツなど在京スポーツ紙7紙の映画担当記者で構成)主催の第68回(25年度)ブルーリボン賞が27日までに決定し、妻夫木聡(45)が15年ぶり2度目の主演男優賞、広瀬すず(27)が主演女優賞を初受賞した。
2人は、昨年末の日刊スポーツ映画大賞でも受賞し“2冠”となった。また、山田洋次監督(94)が48年ぶりに監督賞を受賞。今年度の日本映画界を席巻する「国宝」(李相日監督)も、作品賞に輝いた。授賞式は2月17日に都内で開催する。
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ブルーリボン賞助演女優賞は「ナイトフラワー」(内田英治監督)の森田望智(29)に決まった。7キロ半増量して格闘家役を熱演。肉体改造で知られる鈴木亮平のアドバイスも受けたという。春からはNHK連続テレビ小説「巡るスワン」のヒロインを務める。
−窮地のシングルマザーを守る女性格闘家という異色の役でした。
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森田 改めて心と体はつながっていると自覚させられました。いつもは心を作り、それが外見に映し出されるという意識がありましたけど、今回は筋肉を付けることで自信が生まれる感覚がありました。体幹が強くなるに従って優しさが生まれてくる気もしました。
−肉体改造はどのように。
森田 半年間で7・5キロ増やしました。(肉体改造で知られる)鈴木亮平さんに相談したら、ただ増やすだけじゃなくて、格闘技の動きや相手の人の体格とのバランスやライティングなど、見え方の大切さなど、いろんなアドバイスをいただきました。(出演していた朝ドラ)「虎に翼」の最後のほうの収録が少しかぶったので、着物だったから良かったのですが、花江ちゃん(役名)の最後の方は少しポッチャリしていたかもしれません(笑い)。最低週3は格闘技か筋トレに通いましたから。撮影1カ月前からガーンと体重を増やし、入ってからも2キロくらいは増えましたね。食べ物は肉とコメです。それぞれ150グラムの牛フィレとコメを1日5食とりました。
−激しいアクションもありました。
森田 擦り傷だらけで、最後の方はどこからがケガメークか分からない感じでしたね(笑い)。それでも、演じることは楽しくて、格闘シーンではなかなか闘う実感がわかなかったんですけど、最後の方では激闘の中で余計な邪念が吹き飛ばされる感覚があって、勝ち負けより、生きてる! っていう実感が生まれて…(格闘家の)みなさんはきっとこのために闘っているんだろうって身に染みました。演じる幸せを感じました。
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−これまで格闘技などの経験は。
森田 まったくないんですよ。これまでは役柄的にもどちらかといえば踊りとかヨガとか優雅な動きのスポーツが多かったですから。(撮影が)終わった瞬間に格闘技の練習も止めました。2度とやりたくないです(笑い)。
−ヒロインの北川景子さんとの絡みも印象的でした。
森田 どこからが役でどこまでが(素の)景子さんか分からないくらい自然に役に入る方です。景子さんのおかげで私もいつの間にか自然に役に入れるようになれた気がします。体調を気遣って癒やしグッズなどもくださるんです。夏希さん(北川の役名)の温かさは景子さんのそういうところが反映されているんだと思います。
−内田監督とは「全裸監督」(19年)以来の信頼関係を感じます。
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森田 役になりきれていない。「ウソ」があると、撮影でカットがかかってしまいます。最初から何が何でも役をつかまなければ、という思いがありました。体作りに関しては「無理なくできる範囲で」と言われましたが…。私がやった分、(表現の)範囲が広がると思ったら、けっこうな責任ですよ。私の経験と体格からして、初顔合わせの監督が格闘家役を振ってくれるわけがないので、内田監督だからまかせてくださったわけで…覚悟が必要でしたね。
−そもそも女優を目指したきっかけは。
森田 私勉強もお稽古事もそこそこなんですね。お芝居だけは演技の先生にほめてもらえたんです。フィギュアスケートも楽しい以上の努力ができなかった。好きを超えて頑張れたのがお芝居だけでした。お芝居していると、周りのカメラとかが(視界から)消えて、演じている当人同士だけになる、心だけになる瞬間を感じることがあるんです。この映画の格闘シーンのときにもそんな感覚がありました。あの時のためにやっているんでしょうね。
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