ジャガーのエバンス、通算15勝のフォーミュラE最多記録樹立。雨のマイアミで意地のオーバーテイク魅せる

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2026年02月02日 16:00  AUTOSPORT web

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2025/2026フォーミュラE第3戦マイアミE-Prix 優勝を飾ったミッチ・エバンス(ジャガーTCSレーシング)
 1月31日(土)、2025/26年ABB FIAフォーミュラE世界選手権の第3戦『マイアミE-Prix』がアメリカ合衆国のマイアミ・インターナショナル・オートドロームで開催され、ジャガーTCSレーシングのミッチ・エバンスが勝利を飾り、シリーズ最多勝利記録を更新した。

 舞台となったコースは全長2.32kmのクローズドサーキットで、F1マイアミGPの舞台としても知られている。亜熱帯のマイアミにとって冬は乾季だが、31日は天候が不安定な1日となった。ドライの午前中に行われたデュエル予選ではポルシェ勢が速さを発揮し、ニコ・ミューラー(ポルシェ・フォーミュラEチーム)がポールポジション、2番手にはカスタマーのフェリペ・ドルゴビッチ(アンドレッティ・フォーミュラE)が続いた。

 GEN3 Evoマシンの最終シーズンとなる“シーズン12”は、アタックモードのレギュレーション改訂により戦略性が変化。2度の起動義務は維持されながらも、使用時間を残した場合のペナルティがなくなったことで、エネルギーマネジメントの自由度が増加した。さらに今大会は雨の決勝となったことで走行ペースが下がり、電費に余裕が生まれたことでアタックモードの使用タイミングが戦局を大きく左右した。

 予選後の雨でウエットとなった決勝は、4周のセーフティカーランを経て5周目にスタートが切られた。1コーナーではミュラーが先頭を守ったものの、すぐにアタックモードを使用したドルゴビッチが先頭でオープニングラップを制する。翌周にはミュラーもアタックモードでトップを奪い返す熱戦を繰り広げ、2台が序盤の主役となっていった。

 さらに、続いてアタックモードを起動したニック・デ・フリース(マヒンドラ・レーシング)、ジョエル・エリクソン(エンビジョン・レーシング)、パスカル・ヴェアライン(ポルシェ・フォーミュラEチーム)らもトップ2台に追いつき、上位5台が後続を突き放した集団を形成。一方、中団の先頭ではジャガーTCSレーシングの2台がスパートをかけるタイミングを探っていた。

 15周目、トップ争いのバトルが落ち着いた隙に、まずは6番手のアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ジャガーTCSレーシング)がアタックモードを使って加勢。次の周にはエバンスも同様に続き、スムーズにトップ争いへ加わりミュラーやドルゴビッチと接近戦を繰り広げた。

 しかし、ポジションが激しく入れ替わるなかでバトルは過熱し、ブレーキングが遅れたドルゴビッチが眼前のダ・コスタにヒット。ダ・コスタはスピンし、ドルゴビッチは破損によるピットインに加えて10秒のタイムペナルティが科され、2台はともに最前線を離れることとなった。

 翌27周目、2番手エバンスが首位ミュラーに仕掛けた。ブレーキング勝負でアウトに並びかけ、鮮やかなクロスラインでトップに浮上。全コーナーでマシンがふらつくような難コンディションのなか、アタックモードなしのガチンコバトルを制して終盤の主導権を握る。

 以降、先頭のエバンスはミュラーのアタックモード起動に対応しやすい状況となり、セオリー通りの“後出し起動”でライバルを完封。予選デュエル進出を逃しながらも、見事なレース運びで今季初勝利を決めた。これでエバンスはシリーズ15勝目を飾り、シリーズの最多勝利記録を更新した。2位ミュラー、3位ヴェアラインと続く表彰台となり、予選から好調を見せたポルシェはツー・スリー・フィニッシュとなった。

 次戦は2月13〜14日の第4&5戦ジェッダE-Prix。開幕から3戦連続で異なる勝者が生まれている激戦のシーズン展開に注目が集まる。


■2025/26フォーミュラE第3戦マイアミE-Prix 決勝結果



Pos./No./Driver/Team/Time/Gap
1/9/M.エバンス/ジャガーTCSレーシング/48’43.266
2/51/N.ミューラー/ポルシェ・フォーミュラEチーム/+3.151
3/94/P.ヴェアライン/ポルシェ・フォーミュラEチーム/+8.827
4/14/J.エリクソン/エンビジョン・レーシング/+12.394
5/21/N.デ・フリース/マヒンドラ・レーシング/+16.561
6/48/E.モルタラ/マヒンドラ・レーシング/+17.525
7/16/S.ブエミ/エンビジョン・レーシング/+17.718
8/13/A.F.ダ・コスタ/ジャガーTCSレーシング/+18.903
9/3/J.M.マルティ/クプラ・キロ/+20.576
10/27/J.デニス/アンドレッティ・フォーミュラE/+21.102
11/22/Z.マローニ/ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム/+21.817
12/1/O.ローランド/ニッサン・フォーミュラEチーム/+31.075
13/11/L.ディ・グラッシ/ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム/+33.315
14/77/T.バーナード/DSペンスキー/+36.131
15/25/J-E.ベルニュ/シトロエン・レーシング/+47.066
16/37/N.キャシディ/シトロエン・レーシング/1 Lap
17/23/N.ナト/ニッサン・フォーミュラEチーム/1 Lap
18/28/F.ドルゴビッチ/アンドレッティ・フォーミュラE/1 Lap
19/7/M.ギュンター/DSペンスキー/2 Laps
20/33/D.ティクトゥム/クプラ・キロ/DNF

[オートスポーツweb 2026年02月02日]

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